神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
八王子版 公開:2020年4月23日 エリアトップへ

マスク、消毒液を寄付 市内企業 「独自調達、備蓄分」

社会

公開:2020年4月23日

  • X
  • LINE
  • hatena
【左】マスク3,000枚を手渡す水落社長=右/【右】消毒液5リットルを手渡す平塚社長=中央
【左】マスク3,000枚を手渡す水落社長=右/【右】消毒液5リットルを手渡す平塚社長=中央

 新型コロナウイルス感染症の拡大により全国的に衛生用品の不足が伝えられるなか、市内企業が海外から独自に調達した不織布マスク、備蓄していたアルコール消毒液を八王子市へ寄付した。それぞれ市内の医療機関や介護施設などに配布される。石森孝志市長は「ひっ迫する状況において大変有難い」と感謝した。

3万枚、50リットル

 マスクは3万枚が環境調査を専門とする、散田町の(株)環境管理センターから、消毒液は50リットルが省エネ機器などを製造する、千人町のミライラボ(株)(MIRAI─LABO)からそれぞれ寄付された。

 環境管理センターは1月、中国で感染症が広まっていくなか、「役に立てれば」と現地の取引会社へマスク数千枚を送った。その後、日本でも状況が悪化しマスク不足の状態になっていくと、今度はその企業が「恩返し」とマスクを調達してくれた。ある工場の製造ラインを確保し、作ったものだそう。

 同社は3月20日頃から1万枚、5万枚、30万枚と3回にわたりマスクを直接買い付けた。水落憲吾社長によると「ただ、最初の頃は品質が安定していなかった。ようやく使えるものができた」そうで、今回その一部を市へ寄付することに。「中国の仲間が奔走してくれた。少しでも地域に貢献できれば」と述べた。

 ミライラボは昨年末、取引のある中国の法人から新型コロナウイルスが現地で広まりつつある知らせを受け、備えとしてアルコール消毒液1トンを注文した。

 国内でも感染が拡大しつつあった2月末、商品が届き社内や社員の自宅用、あるいは製品の消毒にと使用し始めた。

 平塚利男社長がその取り組みを自身のSNSで紹介したところ、知人が「余裕があるなら困っている人へ譲ったらどうか」と呼びかけた。平塚社長は「お役に立てるなら」と応じ4月4日、市役所を訪れ寄付をした。

優先度高い所へ

 マスク、消毒液とも街中の薬局やドラッグストアでは品切れ状態で、市民が手に入れにくい状況であるのと同様、市でも「不足しているのは事実」(担当者)で「購入できる機会があれば購入したいし、寄付していただけるのであればありがたくいただく。感染症の予防対応として活用したい」としている。

 それぞれより優先度の高い医療機関や介護施設などに配布される。

八王子版のトップニュース最新6

70年の節目を祝う

トヨタ東京自動車大学校

70年の節目を祝う

整備士2万7千人を輩出

5月2日

浸水対策工事が完了

八王子市役所

浸水対策工事が完了

南浅川の氾濫を想定

5月2日

八王子の新本社が始動

オリンパス株式会社

八王子の新本社が始動

世界的企業の拠点に

4月25日

利用実態を解明へ

2月終了桑都ペイ

利用実態を解明へ

中央大が市と共同研究

4月25日

「八学」が準優勝

⾼校男子バスケ大会

「八学」が準優勝

全国16校がしのぎ削る

4月18日

「ごみ少ない街」で連覇

八王子市

「ごみ少ない街」で連覇

リサイクル率は2位継続

4月18日

あっとほーむデスク

  • 4月18日0:00更新

  • 12月14日0:00更新

  • 11月23日0:00更新

八王子版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年5月2日号

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook