中和田消防団詰所のシャッターアートを描いた 井上 美幸さん 緑区向原在住 24歳
いよいよ本腰。いつか絵本作家に
◯…いつもの作風とはかなり異なる。「年齢を問わず親しみをもって見てもらえるよう、色数(いろかず)を減らし、モチーフを明確に」。小学生の描いたアイデアをブラッシュアップ。「火の用心」のシンボルを作り上げた。かわいらしいイラストは地域に明るさと防災への関心を生み出している。
◯…まわりの子より、画用紙の消費が早かったという幼い頃。小学校では賞をもらうまでに上達、中学は美術部に所属した。高校時代に漫画『ご近所物語』(矢沢あい作)にのめり込み、ファッションデザイナーを目指す。「主人公の髪型も真似しました」。大学では服飾を専攻。手縫いした浴衣は今でもお気に入り。アルバイトは当然アパレルで。来店客に自分の提案が受け入れられるのは何よりの楽しみだった。「全身コーディネートをまるごと買ってもらったことはいい思い出です」
◯…ずっと地元・城山で暮らしている。「ここから離れたくない」。小2から続けている地元のお囃子(はやし)がそう思わせてくれる。連には小学生から年配の方まで60人近くが所属。「年齢関係なく、一つになれるのが魅力」。8月下旬の本番(川尻八幡宮のお祭り)に向け、練習もこれからが本腰だ。趣味はダイビング。「海の中だと、みんなと居ても孤独になれる。底抜けの深海(・・・・・・)にはかなり興奮しました」。野生のイルカ100頭を目の当たりにした経験も。
◯…服飾において尊敬していた先生との別れがきっかけだった。「服を作ることじゃなくて、絵を描くことが好きなんだ」。大学を卒業し、美術系の専門学校へ。昨年春から、フリーで活動。今年春にはバイトも辞め、イラストの道一本に。夢は大人向けの絵本作家。「引き出しの多さがセールスポイントかな。いろんなジャンルをこなせる」。シャッターアートもスキルの幅を知ってもらうには十分な機会だった。「将来は平凡より『ちょっといい』暮らしがしたいですね。もちろん絵を描きながら」
|
|
|
|
|
|