相模川新磯河川敷の芝ざくらを植栽した麻布大学生を引率する 梶山 純さん 中央区矢部在住 31歳
持続可能なまつりを作る
○…「守るに値するストーリーがある。若者なりに伝統を繋ぐことが、未来を作っていくことの一つなのかな」。相模川新磯河川敷の斜面に毎年咲く芝ざくらを今年、母校である麻布大学の学生とともに植栽。芝ざくらまつりでは若者向けの催しも企画する。「昔は常に新しいことをしなきゃ、という意識があったが今は伝統を残すことを考えるようになった」。地域の様々なイベントに携わるうちに、持続可能な地域行事の創出を目指すようになった。
○…相模原市を拠点に、市内外のイベントやまつりの企画・制作・運営などを行う団体「astro☆works」(アストロワークス)の代表を務める。2006年の設立以来、南区古淵のよさこいまつりや緑区橋本の七夕まつりなど市内の様々なイベントの運営に携わる。また12年までは麻布大学で、環境に関する講義を行う教員の手伝いとしての顔も持っていた。学生とのパイプはそこで生まれた。
○…東京で生まれ、生後間もなく米国へ。小学校低学年で帰国。「目的なく」過ごした中・高を経て麻布大学環境政策学科(当時)へ入学すると、サークルの結成と解散を繰り返した。ある時、友人の誘いで演劇部に入部。歌や踊りを披露するうちに、部は「麻布大学環境娯楽学科ZAP☆ee」という表現集団へ姿を変えた。披露する場を求めJR淵野辺駅周辺の恒例イベント、ナイトバザールを訪ねたのがきっかけで、会場設営の手伝いなどをするようになり、イベント運営のノウハウを身に付けた。
○…「全部勢いでやってきた」というフットワークの良さや、生来の人懐っこさで築いた幅広い人脈で、多方面から仕事の依頼が舞い込むように。現在、相模原納涼花火大会と、泳げ鯉のぼり相模川では事務局も務めている。今後は市内に重点を置き活動するつもり。「いつまでも続くようなまつりを一つずつ作っていきたい。地域に食べさせてもらっているので」と微笑んだ。
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