相模原南警察署・大越紳二署長に聞く 「周りが気に掛けて」
―相模原南署管内で、振り込め詐欺が多発していると伺っています
いくつかある振り込め詐欺の中で、「オレオレ詐欺」と「還付金詐欺」の2つの被害が多くなっています。この3月は特に「還付金詐欺」が多発しました。これは電話で「払い過ぎた保険料が戻ります」などと言ってATMに誘導させられ、言われるがままに操作し結果的に相手に振り込んでしまうというもの。「年度末なので今日中に」などと言って期限を設けて急がせて、判断を鈍らせるので被害に繋がりやすくなります。
―現在南署ではどのような対策を行っているのでしょうか?
このエリアで特別という対策ではないですが、銀行など金融機関、また、管内のコンビニ等とも連携して声掛けをお願いしています。これは「ATMで預貯金を動かす時点で阻止する(気付かせる)」という意味合いです。また車両広報、街頭キャンペーンや街中の巡回連絡など、さらには、行政に協力して頂き相模原市ひばり放送などを通じて広く啓発し、頭にインプットして頂くようにしています。
―「冷静になろう」「詐欺だと疑おう」と事前に分かっていても、当事者になると無我夢中でお金を下ろしたり振り込んでしまうのだと聞きました
ATMの前に立ち、(犯人の)携帯電話の声を聞きながら操作画面に向き合うと、「閉ざされた世界」のようになってしまいます。言葉巧みな犯人に、言わばマインドコントロールされた状態。これで詐欺被害に陥ってしまいます。
―ではどのように注意すればいいのでしょうか?
普段からまず登録のない電話を”疑う”という姿勢を持つこと。オレオレ詐欺では犯人は必ず【携帯電話をなくした(落とした)】と言い、必ず【金銭を要求】してきます。その時に「本当に息子なのか」と立ち止まること。1回電話を切り確認の電話をしてみれば「違う」ということがすぐに分かるはず。さらに、「周りが気にかけること」も詐欺を未然に防ぐことに繋がると思います。被害を受けやすい高齢者が孤立することなく、同居するご家族、ご近所同士でコミュニケーションをとり、老人会等地域コミュニティなどの場でも見守る体制も大切です。
|
|
|
アレルギーの会が解散4月25日 |
水野さんが川柳講座4月25日 |
|