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麻布大学の学長に新たに就任した 浅利 昌男さん 中央区淵野辺在勤 62歳

公開:2014年7月10日

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「獣医学」柱に役立つ人材を

 ○…30年余りの教鞭生活を経てこのたび、母校でもある麻布大学の学長に就任した。獣医学を扱う大学として、社会に送り出した獣医師数は日本一を誇り、構内では犬や豚、馬など様々な命を扱う。「管理部門に携わるのは初めてで緊張している。任期の中で一つひとつ結果を残したい」。来年、125周年の節目を迎える同学の運営の手綱を握り「実学教育」の新たなビジョンに向けて駒を進める。

 ○…静岡県出身。中高生時代は吹奏楽に打ち込んだ。獣医学に興味を持ったきっかけは高校3年の修学旅行。熊本・阿蘇の久住高原で赤牛の放牧風景を目にした。「こんな大自然の中で仕事がしたい」。それからの決意は固く、熱心に取り組んでいた吹奏楽はピタリとやめて、獣医師になるための受験勉強まっしぐら。身近にOBがいた縁で麻布大学へ入学を決めた。大学院は岩手へ。豪雪地帯で寒さに震えながらも、朝から晩まで解剖学に携わる。「外の世界を見たことが研究の姿勢に繋がった」。再度助手として麻布大学に戻り、学んできたことを今度は学生へ伝える立場となった。

 ○…一心不乱の学究生活、休日もアクティブに…と思いきや、「実は自宅からほとんど出ずにのんびりしています」と苦笑い。東日本大震災で被災した犬と拾ってきた猫はいつもそばにいる大切な家族。「習慣になった犬の散歩が、外に出掛ける良い機会ですね」。学内での激務を癒してくれ、外出のきっかけをくれるのもそんな家族たちだ。

 ○…「明治時代から麻布といえば獣医。125周年は長い歴史を持つ本学にとって、悠久の一コマに過ぎない」。縁あって入学してきた学生を大事に、しかし甘やかさず、社会で役立つ人材にしていく。教育機関としての役割を果たし、獣医学という大きな柱を持つ大学として学生目線で丁寧に。動物の専門家たらんと情熱に燃え、雄々しく未来に立ち向かう、若き後進の育成に全霊を込める。

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