神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
さがみはら南区版 公開:2014年11月13日 エリアトップへ

設立40周年を迎えた「相模原市消費者団体連絡会」の代表を務める 大野 喜久子さん 南区御園在住 63歳

公開:2014年11月13日

  • LINE
  • hatena

「消費者意識」の底上げを

 ○…1973年のオイルショックを機に、消費者が一致団結するため設立された「相模原市消費者団体連絡会」の代表を務める。市内の7つの消費者団体をまとめる会として、設立から40年。11月21日には記念事業で、在来作物がテーマのドキュメンタリー映画の上映会を開催する。根底にあるのは「安全な食を地域ぐるみで考えたい」という思い。その原動力は、ひとえに「自分の家族を守る」という強い決意にあった。

 ○…山形県生まれ。高卒後上京し、結婚。輸入食材が急増し、同時に残留農薬などについても世間で取り沙汰されていた時代。父の身体が弱く、母が常に食事に気遣っている背中を見て育ってきた。次は自分が子育てをする番。ふと、「家族に安全なものを食べさせたい」という気持ちが膨らんだ。すぐさま、姉に薦められた「生活クラブ」に加入。食品添加物を使わない独自規格の製品、生産者の顔が見える野菜に安心感を覚えた。新たな品目の導入にも積極的に携わり、故郷の山形や全国の農家にも出向いて農薬を使わない作物づくりの難しさなどを学んだ。

 ○…現在、同会のほか、太陽光発電のモニター事業団体や自治会の会長も務め、毎日が目まぐるしく過ぎ去っていく。張りつめた日々の中、息抜きは数字パズルに没頭しているときだ。夜中に始め、娘と黙々とパズル完成を競い合う時間や、完成した時の達成感はたまらない。時間ができたら「ジャズを聴きに行きたいかな」。思いを馳せて笑みがこぼれる。

 ○…消費者活動に携わって20年以上。食の安全はもちろん、自給率の低さや原発、エネルギー問題など、関心事は尽きない。「変えたいと思っても一人では何もできない。まず皆さんに知ってもらう努力をしないと」。家族の安全を守る小さな活動が、地域をあげての活動に。暮らしを通して、一人ひとりが消費者としての意識を高められるように、きっかけ作りを行っていく。

さがみはら南区版の人物風土記最新6

御手洗 理英さん

4月1日付けで相模原市美術協会の会長に就任した

御手洗 理英さん

中央区在住 64歳

5月2日

東 正充(あずま まさみ)さん

相模原商工会議所青年部(相模原YEG)の第28代会長に就任した

東 正充(あずま まさみ)さん

南区在住 42歳

4月25日

高柳 和富さん

自宅で「レコードを聴いて音楽を楽しもう」を開催する

高柳 和富さん

相模台在住 65歳

4月18日

黒沢 愼五さん

さがみはら介護支援専門員の会の代表を務める

黒沢 愼五さん

相模原市勤務 43歳

4月11日

古今亭 佑輔さん(本名:高橋 友里恵)

若手落語家として活躍する

古今亭 佑輔さん(本名:高橋 友里恵)

相模原市在住 30歳

4月4日

小池 優華さん

第77回全日本学生音楽コンクール全国大会フルート部門で第1位に輝いた

小池 優華さん

南区在住 16歳

3月28日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 4月6日0:00更新

  • 1月19日0:00更新

  • 12月1日0:00更新

さがみはら南区版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年5月2日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook