神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

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塾のない市内山間部で学習サポートを行っている 伊藤 直樹さん 南区相模台在住 42歳

公開:2015年3月12日

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「名物店のジョニー」は今

 〇…藤野、青野原(緑区)の「塾のない地域」へ出向き、週3回、現地の小中学生に学習指導を行う。3年前からスタートし、現在は計10人の面倒をみる。登山が好きでこの地域へ足を運んだ際「塾へ通わせたくても通信教育しかない」と、ある母親の言葉が心に響き、一念発起。「教育の選択肢を増やしてあげたい。自分がやるしか」。片道1時間30分の交通費は自腹。例え生徒が1人でも手間賃のみで「出張授業」を開く。

 〇…北里通りにあった「レストラン一茶」が生家。「店の外で食べるお客さんがいる」ほどの繁盛店だった。ところが高校へ入学して間もなく、父親が倒れ、経営していた駅前の飲食店を引き継ぐことに。「やらなきゃいけない」気持ちと裏腹に、初めての接客業で足がすくんでばかり。しかしあるとき気づきが。「質の高さでなく、熱心なサービスが評価をされる」。思いつくことは何でもやり、店全体を盛り上げた。「帰るまでにみんなと友達になる」。店のライブにはギターで飛び入り。演奏できたのが「ジョニー・B・グッド」だけだったことから「ジョ兄(にい)」のあだ名でも親しまれた。父親時代カラオケスナックだった『レモンパイ』は、大野銀座商店街の名物的なダイニングバーとなった。

 〇…2008年大晦日、駅前再開発の影響で店は幕を下ろした。今度はかねてからの夢「子ども相手の仕事」を実現するため塾講師に。バーテンダー時代に培ったコミュニケーション能力とその情熱が見事にはまり、10年に立ち上げた塾は現在、100人超の生徒を抱えている。

 〇…かつての日本では村の子は村で面倒をみていた。当時の良さを、今の「学習」に応用できないか。「高校に入学するまでは塾でなくその母親が面倒をみるようなシステムを構築できたら」と壮大なプランがある。「子どもたちがキラキラした夢を描ければいい」。妻と長女と3人暮らし。ジョニーは今もうまくやっている。

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