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救急活動 支え続けて 実働50年 アルミの弁当箱

社会

公開:2021年6月17日

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お弁当を手に笑顔を見せる門倉正道さん。弁当箱を包む新聞紙とハンカチは必需品。
お弁当を手に笑顔を見せる門倉正道さん。弁当箱を包む新聞紙とハンカチは必需品。

 NHK総合テレビで毎週火曜日午後7時30分から放送されている人気番組「サラメシ」。働く人のランチにスポットを当て、エピソードなどを紹介する同番組に、相模原市の消防士が登場したのをご存じだろうか。

 相模原南消防署警備課の日勤救急隊に所属する門倉正道さん(62)がその人。門倉さんが登場するきっかけとなったのが、救命士生活を支え続けてきた弁当箱だ。

 最近では目にすることの少ないレトロなアルミ製の弁当箱。実はこれ、門倉さんが中学生になる時に購入してもらったもので、実働はすでに50年を超えるという。

 「祖母、母、そして妻。それぞれが同じ弁当箱にごはんとおかずを詰めてくれている。それが不思議な感じだね」と門倉さんは笑う。

 18歳から働き始め、40歳で救命士の資格を取得。当直を含む過酷な生活の傍らには、常に家族の愛情がこもった弁当があった。「家からの弁当だと何が入っているかわからないから、開けた時の楽しみがある。本当に感謝だよね」

 最近の弁当箱のようにパッキンなどもなく密閉性に難はあるが、これまで買い替えようと思ったことは一度もない。「学生時代はカバンに縦にしか入らず、汁漏れが大敵だったけど」と笑う。

 今回、門倉さんの弁当箱が紹介されたのは、古さと歴史に驚いた同僚の投書によるもの。3月に撮影が行われ、丸2日間、密着取材を受けたそうだ。

 テレビで放送があった6月1日は、自宅で息子夫婦と一緒に鑑賞。番組の最中から家の電話やLINEが止まらず、気づけば返信に2時間かかったという。「相模原市の風景や消防署の様子、そして同僚たちもテレビに映ることができた。少しは職場に貢献できたかな」と微笑む門倉さん。

 現在も日勤救急隊として週4日の勤務にあたる。アルミの弁当箱はその傍らで、今後も激務を支え続けていく。
 

中学時代から使い続けるアルミ製の弁当箱。食後は自分で洗って持ち帰るのが日課だ
中学時代から使い続けるアルミ製の弁当箱。食後は自分で洗って持ち帰るのが日課だ

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