第20回全日本新体操ユースチャンピオンシップ男子新体操個人で優勝した 貝瀬 壮(たける)さん 光明学園相模原高3年 17歳
雄大さとしなやかさと力強さと
○…予選3位からトップに立ち、昨夏のインターハイ(高校総体)で優勝した選手の最終演技を待った。「逆転できる点数を出せる選手なので、待っている時間はとても緊張した」と正直な気持ちを打ち明ける。優勝が決まった瞬間「むちゃくちゃ嬉しかった」と相好を崩した。10月には初めて個人戦で大学生や社会人選手と対峙する。「高いレベルの人と競えるのが楽しみ」とユース日本一の称号を手に挑む。
○…3人兄弟の次男。新体操は父・仁史さんの影響で小学生から始めた。光明相模原高は創部以来44年連続インターハイ出場を続ける名門で、OBの父が監督を務めることから毎週末は相模原市体操協会が主催する体操教室に参加。高校生に交じって体操を学んだ。
○…173cmの長身と手足の長さを活かした大きく丁寧な演技を武器に年々成長を続けている。新体操の魅力について「全選手が違う動きで表現するところ」と語る。男子新体操は競技人口こそ増えているものの、高校で部があるのは各県1〜3校ほど。大学となるとさらに進学先も限られてくる。それでも将来は選手としてはもちろん指導者としても新体操に長く係わっていきたいと夢を語る。憧れるのは現・坂出工業高監督で2019年の全日本チャンピオン川東拓人さん。「力強さ、速さ、柔らかさを兼ね備えていて体操が上手でキレイ」と絶賛。目標の選手を思い描き、課題のスピード不足を補うべく、日々の練習に励む。
○…チームのキャプテンとして夏のインターハイでは個人・団体優勝が目標。ゲームやユーチューブ、友人とのおしゃべりなどで気分転換を図るが、「何も考えないのはお風呂に入っている時くらい」と体操漬けの毎日だ。
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