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「脱原発の日実行委員会」に所属 高岡 章夫さん チャンプール(南区東林間)代表 54歳

公開:2011年4月7日

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環境を考える=「誰かを想うこと」

 ○…まずは、わかりやすい例え話から。「やかんでお湯を沸かす(=発電)のに、火力発電だったらたきびの炎。原子力発電は小さな”爆弾”を使うようなもの」。もちろんそれは、使い方次第では原爆に─。会で、定期的な集まりがあるわけではない。”集合場所”は、情報共有のためのネット空間(ブログ)。「一人ひとりやれる範囲で」。本業は、街角の八百屋。”この現実を伝えよう”と、店頭でビラを配り、反原発を訴え続けている。

 ○…水俣病、四日市ぜんそく…。長野県で小学生だった頃、そんな言葉が新聞を騒がせていた。大学の授業で、原子力発電の現実を知ることになる。「なんて人間が制御できないエネルギーなのだろう…」。卒業後は、女性誌の編集に携わったが、「化粧品は化学物質の塊(かたまり)」。好きになれなかった。そんな折に始めたのが、有機野菜などを取り扱うミニスーパー。店先で軍資金を募り、愛媛県の伊方(いかた)原発の出力調整実験に反対するため、従業員を現地に送り込んだことも。また、「何かアクションを」と決意し、家庭で一年間、電力の使用を停止。ローソクで生活する姿は『フライデー』にも取材された。

 ○…ここ数年来、”花”に時間をかける。ある人と、約束したことがあるからだ。仕事が終わった後、夜中に庭の手入れをする。「ここを花で一杯にしてあげるね」。ガンで倒れた妻に、病床で伝えた言葉だ。反原発に賛同してくれた、同志でもある。「天国から見てるだろうから。”さぼるな”ってさ」。

 ○…人間はいかに自然の中でバランスとって生きるべきか?原発反対も食品の小売も、「環境」という大きなテーマに繋がって行く。「自分のことだけ考えないこと」。壮大な問題を前にして行き着くのは、そんな単純な!?事実だった。自身も、5月に生まれる初孫の存在に、「また伝えなくては」と奮起した。「人を蹴落としてまで、生きようとは思わない。だからオレ、買いだめとか絶対許せないんだよね」。
 

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