「相模大野宣伝部」実行委員会委員(さがまちコンソーシアム所属) 伊藤 晃(あきら)さん 川崎市在住 59歳
学生と”斬新な”大野へ
○…「すれ違うとき挨拶のできる街」―。相模大野の少し先の未来をこう語る。生まれ育った宮城県大崎市は一面に田が広がり、隣三軒みな家族のような付き合い。対照的な都市部の相模原にあって、大野がその”田舎的な”イメージに近づくのではと想像する。再開発を控えたこの街を盛り上げようと立ち上がった「相模大野宣伝部」では、たくさんの”大野好き”が一堂に会し楽しく、そして真剣に街づくりを話し合う。建物が出来ていくのと並行し、お互いがいつの間にか知り合いになっている。ここでは、”新しい繋がり”が生まれていた。
○…「広告制作」「相模原の食べ歩きツアー」「ボーノの屋上庭園の利用方法」など宣伝部では現在、様ざまなプロジェクトが動き出す中、学生を街づくり参加へ促す役目を担う。大人にはできない斬新なアイデアの発信を目論んでいる。「まだまだ街には、何万もの人が暮らしています。学生を始め、あらゆる市民を巻き込んで、もっと相模大野を盛り上げていきたい」
○…現在に至るまでに多彩な職を経験。大学在学中に、アルバイトでCM会社へ。その後は、出版社、ゴルフスクール、財団職員、NPO法人と歴任した。現在は、川崎市で夫婦二人暮らし、休みに娘の家へ遊びに行くのが楽しみだ。「夫婦で買い物をして、孫に会いに。それはもちろん可愛いですからね」。初孫は1歳。もうすぐ2人目も誕生するそうだ。
○…自分がこの街で実現してみたいことは?宣伝部で語り合う機会があった。タイに車椅子を送る活動をしている学生が寄付への思いの丈を述べた。すると周囲の大人から「こんな方法もあるよ」「一緒に営業してあげようか」と声があがった。「老若男女、右から左から飛んできた言葉にとても感動した。一つの思いが形になっていく様子を目の前で見ました。こんな刺激的な場で、新しいものが生まれない訳がないでしょう」
|
|
|
|
|
|