『月刊コミックフラッパー』に「げんつき」を連載中の漫画家 アキヨシカズタカさん 南区相南在住 37歳
南区も登場 「ワクワク」描くバイク作
○…「当麻に、わさびが自生する場所があるんですよ。あと江の島でイルカが見られるのは知っていますか?」。これらは、漫画に出てくる実在の場所。”相模大野女子高校の原付部”の2人による放課後旅の臨場感を読者に伝えるには、しっかりとしたロケーション設定が欠かせない。ネットやラジオ、地元民への聞き込みを重ねて見つけた、相模原近郊のとっておきのスポット。「主人公が目的地に辿り着く過程が、共感を呼ぶようです」。幼い頃冒険にでかけ、誰もがきっと感じたことのある感覚。バイク漫画「げんつき」は毎月、月刊誌で連載され全国に”ワクワク”を発信している。
○…大分県生まれ。小学校の授業で描いた風景画は、知らぬ間に担任によって絵画展に出展された。「全国で入賞したぞ」と言われて、後々本人は知るわけである。大学では漫研サークルに所属し、腕を磨く。単位はほぼ取り、大学院の進学も決まった。しかし、アシスタントの道へ。「モノを一から作りだす仕事がしたかった。そこで自分が選んだのは、漫画家だったわけです」。南台で家賃2万9千円のアパートに住み、食費は月7500円。念願の初の単行本化を果たしたのは、28歳の時だった。
○…手がけた作品に多く登場するのが、ミニバイク。200万円以上をかけた、自身の愛車はネジ1本に至るまでカスタマイズされている。「見知らぬ場所に行くのが好き。作品では、その時の高揚感をどう描くかを大切にしています」。沼津(静岡県)あたりまでは、気軽にバイクを走らせる。
○…連載作品は来年初め、単行本化される。「話題は極度にローカル。けれども、編集部には全国から感想が来るみたいですね」。”あ〜、ここ「げんつき」に載ってたとこじゃん”。そんなツイッターを目にすることも増えてきた。「今が一番ベスト。先々に余力を残す感じで、作品作りはしませんよ」。毎日、フルスロットルで、ペンを走らせている。
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