相模原音楽家連盟の一員として8月31日にピアノ・リサイタルを行う 尾澤 瑞樹さん 町田市在住 34歳
音色は日々の積み重ね
○…相模原市出身であることから、今年4月の相模原音楽家連盟オーディションに参加。会員20人ほどによる審査を通過し、ピアニストでは唯一の合格者となった。連盟入会の第一歩として、8月31日に相模女子大学グリーンホールで行われる『クラシックを楽しむコンサート』に出演。ソロで舞台に立つ。「気軽に足を運んでもらうための無料コンサートですが、満足いただけるよう、内容に関しては工夫を凝らす予定です」と微笑む。
○…実家にあった親戚から譲りうけたアップライトピアノ。2歳頃から見よう見まねで弾いている姿を見た両親が、ピアノ教室に入れてくれた。谷口台小、大野南中に通いながらもピアノはいつも傍に。中学時代は全校集会で、校歌の伴奏も務めたそうだ。「音楽が好き」という理由だけで、桐朋女子高校音楽科(共学)へ進学。プロを目指す周囲との熱量に驚かされることも多かったが、大いに刺激を受けた。現在は町田市で教室を主宰しながら、コンサート出演やコンクールへの挑戦を続けている。
○…1回のコンサートをするには相当な体力が必要となるため、練習の合間を縫って休日は出来る限り外出を心がけている。自転車が好きなこともあり、兄が住む埼玉県所沢市までサイクリングすることもあるそうだ。独身ではあるが、今は恋愛よりもピアノが最優先。「両親も『結婚するよりも、まずは立派になれ』と言ってくれるので助かっています」と苦笑する。
○…ピアノに限らず、演奏家にとって明確なゴールはない。「日々勉強して昨日よりも今日、少しずつでも前進していくしかない」。また、広い世代に音楽への興味を持ってもらうことも目標の1つ。「クラシックは難しい、分からないという人は多い。でも生で聴いてもらうことで伝わるものが必ずある。『こんなピアノもあるんだな』と思ってもらえるだけでも、自分が弾きつづける価値がある」
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