相模原南警察署長に就任した 泉山 栄治さん 相模大野在住 57歳
署員、地域と繋がりまい進
○…警備公安や県央地区の警察署、公安第三課長など県内各地で勤務。これまで幾多の困難を潜り抜けたであろう人物は、驚くほどに朗らかだ。「純粋な憧れだった」と生まれた岩手の地で志し、気づけば39年。警察官人生を「やめるなどとは一度も思わなかった」と振り返る。その上で、「でもやっぱり、辛くて枕を濡らした夜もありましたよ」と若い頃を思い出し笑みをこぼした。
〇…勤務地となったのは、またしても「県央エリア」。これまでに厚木、大和など県下トップクラスの通報件数の署を歩んだ経験を、「同じく事件事故の多発地域である相模原でも活かしたい」とあくまで前向きな姿勢だ。近年、区内の大きな課題である、自転車盗難・事故や振り込め詐欺をいかに未然に防ぎ減らせるか。「市と市内の4警察署がいかに連携できるかがポイントかと思います」
〇…息子、娘も同じ道を歩んでいる。図らずも同じ県警だ。「まさか娘までとは。いやでも耳に入ってきますから気になりますね」と微笑む。趣味のマラソンは40歳まで現役で、「2時間28分」と記録を持つ。”引退した”今も、週に1、2回程度は15Kmジョギングし、30分の筋トレは毎朝続けている習慣となっている。
〇…「風通しの良い場に」。会話の中で幾度となく出てくるフレーズは、自身のモットーで、かつ、目指す署の有り方という。「すれ違った時なんかでも私から声掛けするようにしています」。そして残り数年となった警察官人生で徹底したい取組として「震災への対策」をあげた。発生した際の警備本部立ち上げまでの迅速な対応、交番勤務署員との連携。同時に、自治会など地域とも連携し、被災情報などを収集し周知する。そのようなシステム作りにまい進したいと意気込む。「前任者の流れを大切にしながら、住民の皆さんがより安全・安心を実感できるよう署員と共に知恵を絞り、汗を流したいですね」
|
|
|
|
|
|