『壁面画』の前で笑顔の二階堂さん（左）と深井さん
老人デイサービスセンター芙蓉の園（坂本陽二郎施設長）では、利用者の深井肇さん（68）と二階堂松次さん（86）合作の『壁面画』が好評を博している。
二人は協力し、利用者たちが過ごすホールの壁に、ふすま１枚程の大きさの絵を２枚描き、飾り付けなどを行っている。細かい飾りは他の利用者も手伝い、制作を全員で楽しんでいるようだ。
６月はアジサイ、７月は七夕と毎月、季節に合った絵の構成を考えている深井さんによると、二階堂さんが入所してきた際に、寂しそうにしている姿を見て「一緒にやってみませんか」と誘ったのが制作を始めたきっかけだという。
深井さんは「二階堂さんが昔のことを思い出して、話すようになってうれしい。私も好きなことをさせてもらって幸せです」と話す。二階堂さんは「完成が近づくと気分が良い。みんなが待ってくれている」と笑顔で話した。坂本施設長は「同じ施設内にある保育園の園児も見に来てくれるんですよ」と話していた。
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