市みんなのSDGs推進課が啓発用に作ったエコバッグにデザインが採用された 土橋(つちはし) 美穂さん 緑区中野在住 50歳
仲間の支えが苦手を力に
○…障害者施設「818」(緑区)で、仲間と自分たちがやりたいことをして過ごしている。ここ数年は動物の絵を描くことに夢中になっており、独特の画風で描かれた動物が重なっているデザインは、仲間からのアドバイスがあり完成した。「まさか私の絵が採用されると思っていなかったので正直うれしい」と微笑む。
○…相模原養護学校卒業後、神奈川能力開発センターを経て、民間企業や複数の障害者福祉サービス事業所で就労した。その後、養護学校時代の友人から紹介を受けて、2018年から現在の仲間たちと過ごしている。相模原公園(下溝)のカフェではウェイターをし、西門商店街(中央区)の作業場では得意のビーズ作りを近所の小学生に教えていた。「子どもと遊ぶのが好きなんです」と穏やかに話す。
○…町田市の出身。小学4年生の時に相模原へ。並木小・共和中学校を卒業。幼い頃は「お転婆だった」と苦笑する。多くの仲間が住むグループホームで過ごし、近所を散歩するのが趣味。料理が得意で、仲間からは気が利く縁の下の力持ちと信頼されている。気づけば他の作業場などより一番長い時間を過ごす。「ここにいる時間が楽しい。『やめろ』って言われてもここにいたい」
○…元々は絵を描くことが苦手だったが、絵にコンプレックスがある所が個性になり採用につながった。「自信になった」と胸を張る。クッキー職人として3Dプリンターを駆使したクッキーの型を販売する「ラッキークッキーカンパニー」代表としての顔も持つ。コロナの影響で先延ばしになっていたが、「早くクッキーの型を販売したい。絵の仕事も増やしたい」と欲張りだ。手にした自信が活動意欲を後押ししている。
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