神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
八王子版 公開:2023年12月21日 エリアトップへ

「俺たち、最高に幸せです」 トランスジェンダーの小松さん、奈良さん

社会

公開:2023年12月21日

  • X
  • LINE
  • hatena
インタビューに応える小松さん(右)、奈良さん
インタビューに応える小松さん(右)、奈良さん

 横須賀市在住の小松永大さん(39)と奈良あゆむさん(34)は、心と体の性が一致しないトランスジェンダーのカップルだ。2019年4月、同市が性的少数者などのカップルを公的に認めるパートナーシップ制度を小田原市と共に神奈川県内で最初に導入し、2人が市内1組目になった。

 2人とも戸籍上の性別は女性だが、性自認は男性。制度を利用しようと考えたのは、急病やけがなどパートナーにもしものことがあったときを考慮して。「病院に運ばれたときも婚姻関係がなければただの他人。最期に立ち会えないと考えると不安だった」と奈良さんは説明する。

 利用は”保険”の意味合いが強く、日常生活が変わったわけではない。性的少数者の中でも制度の賛否は分かれる。それでも小松さんは「最終的に認めてほしいのは同性婚。制度はそのステップになる」と評価する。

前向きに発信

 2人が大切にしているのは、性的少数者であることをポジティブに発信すること。奈良さんは言う。「性的少数者がメディアなどで取り上げられる際、かわいそうな人たちとしてクローズアップされることが多い」。「でも、俺たちは日々幸せをかみ締めて生きている」と小松さん。配信する動画では2人で料理をしたり、BBQをする楽しい日常を紹介し、SNSでもネガティブな発信はしないよう心掛ける。

 辛い過去はあった。思春期を迎え、性別に違和感を感じても周囲から「女らしくしろ」「男にもてないから男の格好をしているんでしょ」と心無い言葉を浴びせられた。学校でスカートをはかなければいけないのも苦で仕方なかった。

 かつてと比べれば社会全体の性的少数者への認知は進んでいると感じる。だが一方で、特別視する世間のフィルターは依然根強いとも思う。

 2人は声を揃える。「世の中に自分たちのようなカップルもいるのだと知らしめたい。特別じゃなくて、身の回りに当たり前にいるんだと」

◆パートナーシップ制度の導入が全国各地の自治体で進んでいる。制度に関わる性的少数者当事者の声を4回にわたって取り上げる。

制度や他の当事者へのインタビュー記事は二次元コードから
制度や他の当事者へのインタビュー記事は二次元コードから

補助金使ってお得にリフォーム!

グーグル口コミ評価4.9点!(2024年3月8日時点)

https://www.web-soken.co.jp/hachiouji

<PR>

八王子版のローカルニュース最新6

キャッシュレス納税をPR

税務4団体

キャッシュレス納税をPR

駅前で街頭キャンペーン

5月23日

垣根ない交流の場 目指し

垣根ない交流の場 目指し

福祉まつりが40回の節目

5月23日

タイヨウ・トップが仲間入り

タイヨウ・トップが仲間入り

高尾山さる園に新顔

5月23日

日本酒、500人楽しむ

日本酒、500人楽しむ

第1回SAKEフェス盛況

5月23日

地元バンド 駅メロに

相模大野駅

地元バンド 駅メロに

駅長「待ち遠しく楽しみ」

5月23日

「本物」を間近に

八王子消防署

「本物」を間近に

児童2120人が写生会

5月23日

あなたの街の植木屋さん ハロー・ガーデン

土日祝OK!見積り・出張費0円!1本からでも対応します!

<PR>

あっとほーむデスク

  • 4月18日0:00更新

  • 12月14日0:00更新

  • 11月23日0:00更新

八王子版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年5月23日号

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook