元日に発生した令和6年能登半島地震を受け、八王子市内でも被災地への支援活動が始まっている。
市職員を派遣
八王子市は1月5日に被災地支援本部会議を開催。環境省からの要請を受け、甚大な被害を受けた地域へ職員の派遣を決定した。被災地で発生する災害廃棄物の初動対応として、仮置き場の開設などを支援するため、2人の職員が石川県能登町へ向かった。
6日に出発式が行われ、石森孝志市長が激励。「年明けにまさかの事態。現地は家屋損壊など厳しい状況で、災害廃棄物は相当量発生するだろう。体調に十分留意し、被災者のためにしっかり働いてもらえれば。道中気を付けて向かってほしい」と話した。
今回の地震で、災害廃棄物処理支援員として職員を被災地支援に派遣するのは都内自治体としては八王子が初めて。
派遣されたのは日頃から戸吹クリーンセンターで働く市資源循環部の職員・荒井将良さん(30)と雑賀裕亮さん(27)。令和元年東日本台風の際にも災害廃棄物の処理を経験した荒井さんは「情報があまりないので、現場に行ってみないとわからないことが多い。災害ごみの初動対応は早期復興のために重要な役割を担っている。精一杯頑張りたい」と話した。また雑賀さんは「派遣も災害対応自体も初めてだが、自分にできることをやっていきたい」と話した。
募金箱を設置
八王子市は1月5日から義援金の募集を開始した。募金箱は市役所本庁舎1階総合案内や市民部の各事務所(斎場事務所を除く14事務所)、市民センター18館および長房ふれあい館など計34カ所に設置される。集まった義援金は日本赤十字社を通じて被災者へ配分される。なお、領収書を希望する場合は、市役所本庁舎1階福祉政策課へ。
JCが物資輸送
八王子青年会議所(八王子JC)では、地震発生の翌日2日には支援物資の荷造りを開始。青梅市や日野市、小金井市ら近隣の青年会議所とも協力し、ブルーシートや土嚢袋、簡易トイレ、水、生理用品などを集めた。
支援物資をトラックに積み、3日午後3時ごろにメンバーの佐藤武司さんと白柳広賢さんの2人で日本青年会議所などと連携し、石川県珠洲市へ向かった。途中、通行止めにあい車中泊をすることになるなどの難局を経て、珠洲市に到着したのは4日午後3時ごろ。佐藤さんは「無事に届けられてよかった」と話した。八王子JCでは、支援物資第2便も4日、午前10時に出発。石川県七尾市にトラックを走らせている。
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