7日に富士森体育館で行われる「KDC八王子超人祭り!」の実行委員長を務める 内藤 宏治さん 元八王子町在住 43歳
格闘技で笑顔生む
○…「言わば『格闘技を愛する地元の人の発表会』ですね」。一部のプロを除き老若男女を問わず7歳から59歳までが試合に出場する。「飲み屋で会ったおじさんも参戦します。プロの試合よりも観ていて楽しいですよ」。知り合いの知り合いがリングに上がる。そんな身近にあるものとして格闘技を知ってもらいたい。「選手1人ひとりにストーリーがあると思うんです。家族に頑張る姿を見せたいとか、若い人なら目立ちたいとか」
○…いわゆる「不良」だった。格闘技に興味を持ったきっかけも「夜な夜な仲間と集まっても特にやることもないし、体でも動かそうか」と公園でミット打ちに励むようになった。イベントを主催するサークルは、そんな仲間たちと立ち上げた。柔道経験者に教わりながら芝生で寝技の練習にも取り組んだ。大会出場を目標に取組み、プロ格闘家も輩出した。
○…中学を卒業してからずっと造園業に勤める。妻と7歳になる長男との3人暮らし。趣味と言えそうなものは「格闘技の指導や大会のマッチメイクくらい」と夢中だが、一方で子育てが一番の楽しみと語る。「息子には好きな道を進んでほしい」と言いつつ、祖父の勧めで柔道を習い始めた話をするときは少し嬉しそうだ。「今度の試合に最年少で息子が出る」と期待を寄せる。
○…観戦チケット購入者が事前申し込みで寝技の大会に参加できる試みもある。本大会と同時開催し、音楽フェスのように行き来して観てもらう趣向だ。「お祭り感覚で楽しんでほしい」。そもそもの出発点は「誰が強いのか?」という単純な答えが知りたかったから。しかし「今はどうでもいい」という。「みんなが笑顔になってくれれば。八王子が盛り上がればそれでいい」
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