地域の子どもたちを見守り続け、10周年を迎えた「南大沢母の会」会長を務める 加藤 美惠子さん 鑓水在住 69歳
高いプロ意識、「安心」導く
◯…南大沢警察署などと共に活動する会を当初から引っ張ってきた。子どもたちが安心して暮らせるようにと地域パトロールなどを重ね、街を見守り続けている。「できることを、できる人が、をモットーにやってきました。会員みんな優秀な方ばかり。恵まれていると思います」。感謝の気持ちが、強いリーダーシップの元にはある。
◯…千葉県出身。学校を卒業後すぐに結婚し、「のどかな、地域のつながりが深いところ」が第一印象だったという鑓水へ。2人の子どもに恵まれ、長男が通う小学校でPTA会長を務めている時に依頼を受け、八王子警察署所管の母の会に入ったのが活動の始まり。「人のために何かしたい」――。街中から頼りにされていた、医師だった祖父への憧れが原動力の一つになってきた。
◯…もう1つの顔が料理研究家。結婚当初、料理ができなかったことから教室に通うと、持ち前の探求心をもってその技術を深め、「食は命に関わる大切なもの。みんなが料理をつくれるようになれば、笑顔が広がるようになると思うんですよ」と教える立場に。企業などで指導した後、今は月2回程度、自宅で教室を開く。「私は食べることも好きなんです」。前向きな心の秘訣だ。
◯…子どもたちの通学路での事件が相次いでいることから、その役割は高まっている。守りたいのは子どもたちだけではなく、「地域の皆さん全て」と力を込める。怖気づかず、誰とでも気軽に話せるようになることがこの仕事では大切とし「だってその方が和やかな雰囲気になって楽しいでしょ」と笑う。「趣味の集まりのようには思われたくないんですよ」。高いプロ意識が周囲を引きつけ、「安心」へと導く――。節目を迎えてもそれは変わらないようだ。
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