11月20日に50周年を迎える八王子女性防火協会の会長を務める 中嶋 幸子(さちこ)さん 元本郷町在住 73歳
防災 「まずは地域を愛して」
○…「家庭の防火は私たちの手で」をスローガンに、おもに町会の防災訓練の支援などをする同会約500人のまとめ役だ。「機転が利き、細かいところに目が届く。一緒にやると作業性が高いなどの利点は、女性ならでは」。会員は20代から80代まで幅広い。会長職は5年目。「会の特徴としては仲が良いこと。日曜日の活動が多いこともあり、仕事と両立している会員も少なくありません」
○…元本郷町の出身。学生時代に取り組んだ絵画は今もたしなみ、記念式典のパンフレットの表紙も描いている。高校卒業後、銀行員に。「当時はお給料も袋詰め。ATMの登場なんて夢にも思わなかった」。現在、夫の会社の経理を手伝う際にも「ソロバンの方が早く計算できる」そう。持ち前の快活さは銀行の窓口業務で磨かれた。仕事で毎晩遅くなる夫に抗議するためにタンスに隠れてみたりとユーモアも。
○…寿退社し、3人の娘に恵まれた。子育てが一段落したタイミングで、町会活動へ積極的に参加するようになった。これまで婦人部長として料理教室を開催するなどしてきた。その後、町会からの推薦で女性防火協会に入会。「(災害時に)自分の身の回りの人を守るため」。それがひいては地域の防災につながると考えている。「若い人がもっと入ってきてくれるような、魅力あふれる会にしていきたい」
○…先月の台風19号では、自宅近くの川が氾濫寸前になった会員や怪我をした会員もいたという。「報道されていない被害も少なくない。想定外の事態も増えそう。もっと早く知る必要がある。今後は連絡方法の更新なども考えないと」。そのためには「まずは自分の地域を愛さないと。仲が良くないと始まらない」
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