1月にシングル「愛し過ぎて」でデビューした演歌歌手 江南(えなみ) しのぶさん 都内在住 27歳
祖母に感謝 「息長く」
○…きっかけは祖母の「付き添い」で行った氷川きよしのコンサート。エグザイルなどを聴いていた中学生はその演歌の世界観に圧倒された。「独特のメロディが新鮮で。新しいものを見せてもらいました」。その後、カラオケで試してみると「歌いやすい。自分にあっていた」。昨年、クラウンの新人歌手オーディションに参加し2500人を超えるなかから20人のファイナリストに選出。今年、期待のデビューとなった。
○…新潟県の出身。高校は芸名の由来にもなった「新潟江南(にいがたこうなん)」。体育祭では応援団長を買って出たというが、「でもオラオラ系ではないです」と笑う。卒業後はプロをめざし上京を考えた。しかし両親は大反対。「なかば家出のよう。自分で踏み出さないといけないな、と」。都内でバイトを掛け持ちしながらボーカルスクールへ通い、チャンスを探った。
○…縁があって八王子の店で働くことに。新町のラウンジ「葡萄樹」で接客業をした。「演歌が好きな人たちと初めてふれあうことができて。とても勉強になりました」と振り返る。「良くしていただいたので、デビューの報告ができて良かった」。ただ5月に予定していたデビュー記念のコンサートは残念ながら延期になった。
○…「落ち込んでいる暇はない。諦めないで」。2年に一度のオーディションでグランプリを逃した際、祖母からもらった励ましの言葉だ。しかしその後、状況は一転しデビューの話が。「飛び上がって喜んだそうです」。その祖母のためにも「息が長い歌手になりたい」と誓う。タイトル通りデビュー曲には大人の雰囲気が漂う。「キザなイメージと言われますが、実はそうじゃないですよ」。爽やかな笑顔を振りまいている。
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