中国楽器「二胡」の奏者で8月、別所で音楽仲間と公演をする 河村 伊津美さん 別所在住 39歳
音色に感情のせて
○…伸びやかで哀愁漂う音色。弓を滑らせ、そのスピードを調整し、音に変化をもたらす。弾き始めて20年。馬や鳥の鳴き声も表現する。「お腹に当てて演奏をするので、自分の気持ちが音に入っていく。感情をのせやすい気がします」。奏者の立場から「心と体が一体になる」とその醍醐味を話す。
○…大阪府の出身。4人きょうだいの次女で姉と妹、弟がいる。父親が外国との仕事に従事していたこともあり、「海外」への憧れが強かった。外国語大学1年の終わりにサンフランシスコに行った時、米国文化の中でふと中国の音楽が流れてきたことに何故かホッとした。帰国後、たまたま路上で二胡の演奏を聞いた。これだ、と思い購入した。「自分にはアジアが合っている」。働くようになっても習い続け、本気で学ぼうと上海へ留学。1年のつもりが気が付くと6年が過ぎていた。
○…趣味はOL時代から続けるベリーダンス。二胡の演奏は「籠る」ものと言い一方、ダンスは「発散する」ものでうまくバランスがとれるのだとか。好物は高野豆腐、ひじきなど。健康志向だった母親の影響が強い。ジャズを好み、ノラジョーンズ、チャーリーパーカーなどを愛聴する。旅行は今も好きで「いずれラテン系の国へ行ってみたい」と夢を見る。
○…それまであまり自分を主張しない性格だった。変わったのは二胡に出合ってから。演奏することで「前に出られる」ようになった。演奏に集中することは「精神を磨くよう」とし「自分に戻る気がする」とも。弓を持つとやさしいママから奏者の顔に切り替わる。今後についてはこのほど始めた教室を広げていくことと演奏することでの地域貢献に関心を持つ。
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