人権侵害なくして 講演に300人が参加
人権侵害について知識を深めてもらおうと「人権フェスタinさむかわ」が10月29日、寒川総合体育館サブアリーナで行われた。これは横須賀・湘南人権啓発活動地域ネットワーク協議会が主催したもの。当日は約300人が参加し、会場はほぼ満席となった。
第1部の式典では、アトラクションとして相模里神楽が披露されたほか、中学生人権作文コンテストの優秀作品の朗読が行われた。
第2部は松本サリン事件の被害者である河野義行氏を招き、「人権侵害のない明るい社会を目指して」と題し講演を行った。松本サリン事件の第一通報者でありながら、犯人扱いされた苦い経験を持つ河野さん。「この事件で私は4つの人権侵害を受けました。まずはサリンで殺されそうになったこと、警察の捜査、マスコミの誤報道、報道を信じた人々からの嫌がらせです」と話した。こうした人権侵害に対して「辛くても正面から真摯に対応しました。自分たちで乗り越えた事が、今は大きな力になっている」と説明。また、マスコミの報道が河野氏を犯人であるかのように印象付けたことに触れながら、報道に対する心の持ちようについて語っていた。
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