作法学び着付けも自在に 日本舞踊 寒中伝統文化部
寒川中学には、華道と日本舞踊の師範の資格を持つ柳川紀子教諭が指導する伝統文化部がある。約15年前に発足し、現在は今年卒業の3年生が3人、2年生が8人、1年生5人が活動している。日本舞踊をはじめ、茶道、華道、着物の着付けなど日本の伝統文化を学んでおり、こうした部活は県内でも珍しいという。
練習場である視聴覚室に入ると、色とりどりの浴衣に身を包んだ生徒たちがイキイキとした表情で練習に励む姿が。「大きくまわって」「もっと足の角度をつけて」柳川教諭の指示が飛ぶ。「自分たちで着付けをして、たたんでしまって、お茶やお花も一通りこなします。先輩の姿を見ながら年々レベルが上がっていますよ」と柳川教諭。町内のイベントなどで踊りを披露する機会もあるそうで、生徒たちは「舞台に上がれてやりがいがある」と口を揃える。また「茶道の時間は和菓子が食べられる」といった現実的な楽しみも。休んだり、退部したりする生徒は少ないそうで、夢中でけいこに励む姿が印象的だ。柳川教諭は「こまやかな気遣いや、思いやりの心も学んでほしい」と話している。6月1日(日)に町民センターの「浴衣ざらい」に出演する。
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