保土ヶ谷球場で5月6日、ボーイズリーグ(中学硬式野球)春季神奈川県支部大会決勝戦が行われ、湘南茅ヶ崎ボーイズ(内村徹監督=寒川町一之宮在住)が初優勝した。強豪「湘南ボーイズ」のセカンドチームが、創部10年目にして悲願の県制覇を果たした。
湘南茅ヶ崎ボーイズは2006年春、部員数の多い「湘南ボーイズ」の選手たちの出場機会を増やそうと誕生した。そのため発足時から「弟分」というイメージがあり、これまで全国制覇を成し遂げてきた「兄貴分」湘南ボーイズに対して、選手たちは複雑な思いを抱いてきた。創部時から選手たちの姿を見てきた内村監督は、日々選手を鼓舞しながら指導を続け、今大会直前には早朝から猛練習を決行。「守備でエラーが出るとミスが連鎖し失点につながっていた」というチームの弱点を克服すべく、守備を中心にノック100本などを日が暮れるまで重ねた。
その成果が実り今大会では準決勝、決勝ともにノーエラー。準決勝では「兄貴分」に対して2回裏、この試合チーム初ヒットとなった三上隼祐(しゅんすけ)君のツーベースから流れを引き寄せ5―1で勝利。完投した投手・保住滉太君は「ストレート、変化球ともに低めに集められた仲間の守備にも助けられテンポ良く投球できた」と振り返る。続く決勝では都筑中央ボーイズと戦い、初回に4番・清水博己君のタイムリーで得点すると、勢いそのままに5―0の完封勝ち。内村監督は「勝って選手たちに胴上げされるのは初めてで感無量。湘南ボーイズの田代栄次監督とは抱き合って泣いた」と初の栄冠を手にした喜びを噛みしめた。
これまでに15人以上の寒川出身OBを輩出し、高校・大学・社会人などで活躍している。
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