川崎市の平成28年度「かわさきマイスター」に、一之宮在住の宮永典隆さん(69)が認定された。
これは、極めて優れた技術・技能で川崎市の産業発展や市民生活の向上に尽力したとともに、後継者や若手の指導に熱心な現役の職人に市内最高峰の匠として贈る称号。今年は宮永さんを含めて5名が認定された。
宮永さんは国際ケーブル・シップ(株)に勤務し、大海の船上にいながら数ミクロン単位の光フィイバ海底ケーブルの接続という繊細な作業を正確にこなす、世界の通信を支える技術者。同軸ケーブルの時代から特殊な状況下での技術を磨き、現在の光ファイバに至るまで一連の作業を指揮してきた。
現在、洋上での接続作業は後進に譲り、出番は少なくなっているが、地上での接続作業では現役で第一線を担っている。さらに、世界で4カ所しかなく日本にただひとつの海底ケーブル接続技術の訓練校では講師を務め、今までの経験を基に接続機器の選定や接続作業の指導を行っている。
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