一般社団法人八王子青年会議所(JC)の第52代理事長になった 山田 恭之(やすゆき)さん 明神町在住 39歳
失敗恐れずわがままに
○…「父親のやってきたことを見てみたい。男として先輩として越えていくべきもの」。父親もJCの卒業生で12代目の理事長を務めた。自身は35歳での入会。異例ともいえる短い在籍年数での理事長職だ。「昨年50周年を迎えた伝統のあるJC。歴代の理事長は名のある人ばかり」とプレッシャーを感じる反面、「理事長はゴールではなくスタート地点」と考え、今年のJCを率いていく。
○…JCを例えて言うなら「大人の部活」だという。仕事以外で熱中できるような大掛かりな活動ができ、部活でいえば「試合の感動」が味わえるという。OBの男性が「70歳になって気づいたが、周りの友達は元JCメンバーばかり」と話していたことに、今は納得がいく。ともに過ごした時間の濃さが強いつながりを生む。父親も当時のメンバーと家族旅行に行くことがある。30年前のことを昨日のことのように話すという。
○…約70年前、八王子に移ってきた家業の金属リサイクル業を継げば4代目。今は家業と他社との二足のわらじ。32歳のときに父が体調を崩したのを機に「地域貢献の世代交代」を思った。JCに入会した35歳の年は、町内会の青年部や高校サッカー部のOB会など多くの活動に参加した。「子どもの頃は近所の怖いおじさんに怒られた。そうやって地域に育てられた思いがある」。地域への恩返しが込められている。近所で交通事故が発生すれば交通誘導を買って出る。車に誘導棒を積んでおく入念さだ。
○…今年のJCのスローガンは「剛毅果断」。自分に言い聞かせるように決めた言葉だ。「本来は『わがまま』な性格。それを社会人になって『人と衝突しないように』軌道修正していった。しかし、いつの間にか『優柔不断』になっていた」。嫌われたくないだけだったのかもしれないと自己分析する。「理事長として失敗を恐れずに向かっていきたい。いい意味で『わがまま』を出していきたい」
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