八王子版 掲載号:2017年3月23日号 エリアトップへ

「技能グランプリ」で金賞(石工部門)と内閣総理大臣賞を受賞した 山中 英明さん 弐分方町在住 39歳

掲載号:2017年3月23日号

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「手彫り」技術 残したい

 ○…その道の職人(熟練技能者)が日本一を競い合う大会で2つの賞を受けた。「本当にびっくり」。前々回の大会で優れた同世代の存在に刺激を受け、この大会に出るため出場資格である石材加工作業一級技能士になった。2年に一度行われる大会で、初参加の前回は賞をもらえず。この2年間、「正確に。平らに、平らに」石を削る練習を繰り返した。

 ○…明治から続く石材店の4代目。幼い頃は自転車が好きで競輪選手が夢だった。しかし「父(先代)が自転車選手は自転車屋のせがれがなるものだと。騙されましたね」と笑う。中高時代は大きな体(現在186cm)をいかし柔道、バスケに勤しんだ。高校卒業後、父と仕事をするように。父は寡黙な職人だった。「もっと教えてもらいたかったですね」。昨年、突然旅立ってしまった。

 ○…普段の仕事の多くは、市内外の寺院や霊園の石塔などを作ること。働き始めた当初は「設置」の業務がほとんどだったが次第に「手彫り」の良さを覚え、今は技術を磨くためにもせっとう(金槌)とのみを基本に「できるだけ機械を使わず」作業する。「同じものを作っても一つひとつ微妙に違う」のがその魅力という。一昨年手掛けた平泉中尊寺・願成就院の石造宝塔レプリカは、市内寺院からの依頼で3カ月をかけた力作。一番のお気に入りで、今でも時間があれば眺めに行く。

 ○…大会当日まで2カ月間で9回、課題を練習した。本番は制限時間8時間の一発勝負。19人が一斉に製作に集中した。「正面のRが一番難しかったですね」。滑らかな曲線は作者の「誠実さ」が表現されたように繊細で美しく--。「石工部門」での金賞だけでなく大会全体でも高い評価(内閣総理大臣賞)を得た。「石をたたく人は減っている。代々受け継いできた技術を残したい」と手彫りへの強い思いを語る。自分もそうだったように作品や姿勢が次の世代への刺激になればとも願う。

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