一般社団法人八王子青年会議所(JC)の第53代理事長になった 青田 一宏さん 越野在住 38歳
難題に挑戦続ける
○…「これからは政策提言ができる組織を目指す」。昨年1年間、日本青年会議所に筆頭議長として出向した。「3日に1度は飛行機に乗る計算」という多忙な中で見えてきたのは全国的な会員の減少傾向とその原因。「必要とされる組織にならなければ」。形式的になっている姉妹JCとの連携強化として西釜山(韓国)JCに慰安婦問題の討論会を提案するなど、かなり実質的な内容に踏み込む。
○…地元中学校を卒業してすぐに解体職人の世界に飛び込んだあと、一念発起して司法試験を目指した。大検を経て25歳のときに大学に入学。朝6時に起きて現場に行き、そのまま大学へ。授業後に図書館で終電まで勉強する生活を続けた。大学院に合格した頃、経営の道に路線変更する転機が訪れた。血縁関係のない当時の社長が会社を畳もうとしているのを知って「売ってほしい」と頼み込んで社長業に。「ぎりぎりの状態で回した」と精神的にも肉体的にも大変だった最初の2年間を振り返る。
○…苦しい時期を乗り切り、丁寧な仕事が信頼されて順調に事業が展開していった。さらに一昨年から新たな挑戦として障害児童を預かる放課後等デイサービスの施設を開所。社名も(株)ASAHIと改めた。「 ”気持ち”があってもできない人は多い。自分ができる環境ならやってみよう」。制度を知ってすぐに実行したところ、予想を上回る早さで定員に。保護者たちの声に押されるように、昨年もう1施設をオープンさせた。
○…「かつては街にゴミが落ちていれば、先頭を切って拾うのがJCだった」。しかし、今ではゴミを捨てる人の方が珍しい。行動力で乗り切れる課題は解決されつつあり、今あるのは一朝一夕には解決できないものばかり。だからこそJCが必要とされるために、難しい課題に立ち向かう。これまでの人生も難題への挑戦の連続だった。「失敗しても構わない。勇気を持って取り組む」
|
|
|
|
|
|