一般社団法人八王子青年会議所(JC)の第55代理事長に就任した 村田 晃一さん 八日町在住 39歳
「重責」はねのけ成長へ
○…「入会当初を振り返ると、当時の自分は『お客さん気分』だった。だから活動に身が入っていなかった」。それがJC活動を通じて出会った「真摯に向き合う人たち」の影響で少しずつ変わっていった。「自分らしく、ではなく自分から変わっていく」ようになった。「縁のある人を幸せにしたい。八王子のため、JCのため、メンバーのため。その覚悟の1年にしていきたい」
○…家業は祖父の立ち上げたガソリンスタンド。子どもの頃は、店で働く「お兄さんたち」とよく遊んでもらった。小学校の卒業アルバムに書いた将来の夢は「世界一のガソリンスタンドの社長」。大学時代は「内気だった自分を変えてくれた」ストリートダンスに真剣に取り組んだ。それが将来を継いでほしいと考える父親との確執になったものの、大きなクラブイベントを成功させるなど自信につながった。
○…卒業後に大手石油卸の直営ガソリンスタンドで修業。「ダンスができない苛立ちを仕事に向けて」いつも成績はトップだった。その後、新店舗を立ち上げるため実家に戻る。オープンして3カ月ほどは作業ピットに簡易ベッドを置いて寝泊まりするほど責任感を感じていた。「セルフスタンドの解禁に伴って全盛期に6万軒あったのが今は半数」。子どもの頃の夢だった「社長」は重責に変わっていった。
○…そこで社員とともに成長を感じられるシステムを構築。選択理論心理学をベースとしたマネジメントも勉強し、厳しい業界の中でも成長を続けている。昨年からは介護タクシー事業も始めた。「人を無理に変えることはできない。チャレンジ精神を引き出す。人は、その人が求めれば変わる」。その手腕がJCでも期待される。
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