2021年に入り、新型コロナの影響で大きく変わった暮らしが、もうすぐ1年を迎えようとしている。木村俊雄町長に最近のコロナ対策などについて聞いた。
--新型コロナが終息しません。町内店舗への支援策として、プレミアム付き商品券が注目されました。第1弾は今月末が利用期限です。
第1弾はあっという間に完売し、混乱も招きお叱りを受けました。抽選にすべき等の意見を頂いて実施した第2弾は、購入希望通りの冊数をお渡しできました。
--多くの人が購入しました。その後の効果や反響はどうですか。
飲食小売店への支援として経済対策を図ることができたと思います。商品券の利用は特定のお店に集中せず、幅広く使われているようで、利用者が商品券を通じて(町内の)お店を知るきっかけになりました。町では商品券のほか、飲食店向けの感染防止対策の支援、町内事業所のホームページ立ち上げや新しい事業展開への支援、国や県の支援の届かなかった部分にも支援しました。
--災害対策でも避難所運営などにコロナ対策が加わりましたね。令和2年は、幸い台風直撃などはありませんでしたが。
一昨年は約2600人が避難所に入りましたが、これからの避難施設は密にできません。コロナ対策も含めた訓練も行いましたが、これからは分散避難も考えなくてはなりません。町民一人ひとりが住んでいる場所を知り、避難所に行くべきか、自宅等で垂直避難すべきかなど、洪水ハザードマップも活用して意識を高めて頂きたい。
--寒川の子育て支援策として新しく構想・検討されていることは。
新年度から小児医療費助成の所得制限を廃止し、中学3年生までのすべてのお子さんが助成対象となります。コロナの影響で今まで通りの収入が得られない方もいます。状況が大きく変わり、ある意味実態に即した取り組みです。
—子育て関連は各自治体も競争のようです。
町長として3期目を進めるにあたり、寒川を湘南で最も子育てしやすい地に、と打ち出しました。何でも無料にするとかじゃなくて、住みやすい環境づくりだと思います。(8日号に続く)