女子大生が農産物フェア "学び舎"へ恩返し 19日(日)大野駅前 福島で毎年農業
「被災地の野菜を食べて現地の人を応援しよう」―。相模女子大学(南区文京)の学生が今月19日(日)、小田急相模大野駅中央改札前で、「福島県本宮市応援フェア」を開催、現地の農産物や加工品を販売する。同市では、これまで学生たちが農業体験や工場見学などを4回にわたり実施しており、昨年、同大学と提携を結んでいる。震災発生時の3月11日も、学生12名を受け入れていた。
現地にとって地震による倒壊以上に、打撃が大きいのが、風評被害。3月23日に報道された茎立菜を皮切りに、路地もの野菜類が出荷停止処分に。しかし、その後福島県では、一括して放射能を定期測定。2〜3日ごとに佐藤雄平知事の名の下、基準値を下回っている農林水産物を公表している。だが、首都圏の大手スーパーなどでは、仕入先を関西などへの切り替え、取り扱われたとしても、売れ残りが続いているという。
本宮市は、3年前から、相模女子大学との地域活性化事業を企画するなど、学生にとっても愛着ある”学び舎”になっている。震災当日も、学生たちは、機織りや菊の挿し木などを体験中だった。交通網がまひしたため、相模原へは戻れず、やむなく滞在を延ばし避難所へ。翌々日、現地の人の運転するバスで、帰路についた。
「自分たちも大変な中、本当に心遣いをいただいた。また、本宮を訪れ、恩返しをしたい」と参加学生たちは、学内での募金活動や、本宮市が参加した首都圏でのイベントを手伝った。さらに今回「相模原でも販売を」と大学側が小田急電鉄(株)に話を持ちかけ、同社が協賛する形で応援フェアが実現に至った。
当日は、10時から16時の予定で、きゅうり、アスパラ、さやえんどう、キャベツ、レタスなど旬の野菜や味噌、醤油、ドレッシングなどの加工品を販売する(売り切れ次第終了)。また、観光案内や3年間にわたる農業体験の活動内容などをパネル展示で紹介。同大学では「今後も定期的に実施したい」としている。
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