文化財調査・普及員 歴史深めて地域愛を 二宮神社ほか“行幸(ぎょうこう)行脚”
市が所有する地域の文化財等を管理、普及に努める「文化財調査・普及員」の東南班(7人)が10月17日(金)、行幸道路に沿って地域団体を案内する歴史探訪を行う。当日は2つの二宮神社をはじめ、旧陸軍通信学校将校集会所(現相模女子大学第一本部棟)などこの地域の歴史のポイント地を紹介する予定だ。
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南区内の二宮神社(相模大野、南台)を起点、終点とし、この2社を結ぶ「行幸道路」を歩きながら、その周辺の歴史を紹介するルート。今回は、定期的に地域の歴史探索などの活動している「退職公務員連盟相模原支部 友愛福祉部」が、相模大野、小田急相模原エリアでの探訪をと市に相談し、東南班メンバーに声がかかった。
同班では普段より歴史探索や文化普及の活動を行っているが、他団体を案内、引率する今回の形は初めての試みだという。今年5月に打診を受けて以降、班内でルートや資料作成などの話し合いを重ねていった。東南班の安岡文雄さん(上鶴間本町)は「南区、特に東南の我々のエリアは文化財が比較的少ないものの、様々な時代の歴史にまつわる物が残っているんです」と話す。
市内に65人
文化財調査・普及員とは市内の文化財をパトロール、調査、案内などを行う、ボランティアスタッフ。平成15年より設置され、現在は65人が登録(平成26年度)しており、市内で6つの班に分かれて活動している。
「もともと歴史を学ぶことが好き」「仲間と地域を探索するのが楽しい」と活動の動機は様ざま。文化財の管理や調査に加え、市のイベントのサポートなども行っている。
継承の不安も
また一方で、普及員からは歴史継承への不安を募らす声もあがる。「古くからこの地域に住まう方は皆、高齢になってきており、すでに〇年以前のことは聞けないなどということになってきている。私たちが知っている事、調べたことなど地域の歴史を、次代に伝えていけたら」と話していた。
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