青山学院大学 「史上最強」で箱根連覇へ 今年は「ハッピー大作戦」で
「第92回箱根駅伝(東京箱根間往復大学駅伝競走)」(主催/関東学生陸上競技連盟)が1月2日(土)、3日(日)に開催される。中央区淵野辺のキャンパスを練習拠点とする青山学院大学は前回、総合優勝を果たした王者として、連覇を狙う。
前回、第5区の山上り区間を驚異的なスピードで駆け上がり、「山の神」と称された神野(かみの)大地選手(4年)をはじめとする活躍で、同大史上初の総合優勝を果たした青学。「史上最強」と評されるメンバーで迎えた今季は、「(大学駅伝)三冠(出雲、全日本、箱根)」を目標に掲げた。初戦の出雲は、主将でエースの神野選手が春先のけがの影響で欠場するも、優勝。しかし、神野選手が出場した2戦目の全日本では、東洋大学の後塵を拝する結果に。追われる立場になったプレッシャーからか「『昨季とここが違う、昨季よりここが悪い』といつの間にか減点方式でチームを指導するようになってしまっていた。負けたことでそれに気づくことができた」と原晋(すすむ)監督。チームは沈んだ時期もあったが「箱根は青学らしく、明るく、楽しく、爽やかに走れるように」と再起。今回の箱根は「ハッピー大作戦」で臨む。
「チームのハッピー指数は85%くらい」―。12月に行われた記者会見で、原監督は、前回の「ワクワク大作戦」から、今回は、選手だけでなく、沿道やテレビの前で観ている人も含めて、皆が幸せになれるようなレースをめざす「ハッピー大作戦」で大会を制すと明言。その上で、初日の往路をトップまたは首位との差を1分以内で折り返せば、連覇は狙えると自信を見せる。けがの影響が心配される神野選手に関しても「全日本は急ピッチで仕上げ、慎重に調整したせいで、大会当日に疲れが出てしまっただけ。安心してください。区間賞を狙えると思いますよ。彼には他の選手にはない山上りの適性がある」と太鼓判。神野選手も「『山の神、山で復活大作戦』でいきます」と力強く宣言した。
「神野頼みではなく、選手全員が『自分がやってやる』という意識を持っている」と選手全員に期待を寄せ、選手層の厚さもアピールする原監督。それに応えるかのように、会見では大会エントリーメンバーのほぼ全員が「区間賞を狙う」と意気込む。
原監督就任12年目。予選突破が目標だったチームが、連覇へ。青学らしく笑顔でゴールできるか。大会は2日午前8時号砲。
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