昨年10月に亡くなった地元相模台の漫画家・市村章さん(享年81)の作品展「線路は続くよ どこまでも」が1月17日(日)、南区相模台の市立桜台小学校内に併設されている桜台美術館で一般公開される。会場には、市村さんが病床で描きためた作品のほか、同校の児童らが描いた線路や電車などの絵が散りばめられ、児童らとのコラボ展示となる。
年明けに予定されていた作品展に向け昨年10月頃、病床でも制作に励んでいた市村さん。描きためたスケッチブックは3冊にも及んだ。「その遺志を繋ぎたい」と、同校で美術館運営に携わる眞間(まま)秀子さんは今回、市村さんの家族に了承を得るなどして作品を借り展示。汽車や線路、それに乗る車掌など様々な原案が並べられ、中には、まだ色づけされていない作品も含まれている。
「線路(汽車)のテーマは人間関係と同様に”続いていく”と仰っていた市村さんらしい題材。会場は、温かみのある雰囲気に仕上げたかった」と眞間さん。同校の2、3、4年と支援級の児童らにも制作を打診し、児童らは図工の時間に線路や電車をモチーフにした思い思いの絵をデザイン。市村さんの作品と合わせて児童らの絵を教室内に展示することで、一つの「作品展」に仕上げたという。
10年にわたる桜台美術館の運営に精力的に携わってきた市村さん。その思いが今、様々な人に受け継がれ、新たな作品展となった。
一般公開は1月17日(日)1日限り。午前10時〜午後4時30分。無料。(問)同小学校【電話】042・742・3674へ。
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