神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS

県立相模原公園内のカフェで働きながら、出張珈琲サービスの代表を務める 宮田 貴文さん 中央区光が丘在住 46歳

公開:2019年6月20日

  • LINE
  • hatena

笑顔のために淹れる1杯

 ○…生活介護事業と就労継続支援を行う、「社会福祉法人アトリエ」の事業所の利用者で、知る人ぞ知る市内の「愛されキャラ」だ。相模原公園内の大温室で憩いの場となっている、通称「植物園カフェ」は同法人が受託して運営する出張所。そこで働く傍ら、「出張ミヤタ珈琲」として認知症カフェやシニア交流会などにおもむき、自慢の珈琲をふるまう。「1杯350円でどこでも駆け付けます」と話す表情には、充実ぶりが滲む。

 ○…小学6年生の頃、知的障害と診断を受けた。同級生と学力が離れていくことにもどかしさを感じる父親の姿は、今も忘れられない。上溝中学校の研究学級、相模原養護学校を卒業した後は、幼稚園で清掃員を20年間務めるなど、懸命に生き方を模索してきた。昨年夏、旧知の仲だった「最愛の女性」が植物園カフェの店長になったことで、「自分もここで働きたい」と転身を決意。シャツとスラックス、蝶ネクタイ姿が好評で、支配人の肩書きを与えられた。担当業務はコーヒーのドリップと接客。レジ打ちはできないが、「できること」を頑張っている。

 ○…定休日は月曜のみと多忙な日々だが、動物好きな彼女との時間が至福のひととき。ペットショップを訪れたり、ランチを共にしたりと、デートを楽しんでいる。美味しい珈琲の淹れ方の研究にも余念がない。

 ○…「何をしたら人に喜んでもらえるか。自分にとって、それは笑顔で働くこと」。ありのままの姿で働くことが障害者理解へとつながるという、好循環を生み出している。自身の個性は現在の環境、共に働く仲間が引き出してくれた。「自分の居場所、やりたいことが見つかった。いつか、仲間の顔を側面に描いたキッチンカーで珈琲を届けたい」。夢はふくらむ。

さがみはら南区版の人物風土記最新6

辻 周児さん

相模大野管区管区長兼相模大野駅長に今年就任した

辻 周児さん

相模大野在勤 54歳

12月7日

守屋 義雄さん

公益社団法人 神奈川県歯科医師会の第23代会長を務める

守屋 義雄さん

横浜市在住 65歳

11月30日

さとう ますよさん(本名:佐藤益代)

『ふじ野のじかん』を自費で出版した

さとう ますよさん(本名:佐藤益代)

緑区在住 64歳

11月23日

吉岡 知秋さん

Super Open Studio NETWORKの代表を務める

吉岡 知秋さん

東京都在住 33歳

11月16日

大貫 英明さん

相模原郷土懇話会の会長を務める

大貫 英明さん

緑区在住 72歳

11月9日

パティントン エリザベス・正子さん

パリ・オペラ座バレエ団の入団試験に7月に合格し、正式団員となった

パティントン エリザベス・正子さん

中央区出身 19歳

11月2日

「共にささえあい 生きる社会」

相模原市は、全ての人が共に支えあって生きる共生社会の実現を目指しています。

https://www.city.sagamihara.kanagawa.jp/kosodate/fukushi/1026641/1012901.html

<PR>

あっとほーむデスク

  • 4月6日0:00更新

  • 1月19日0:00更新

  • 12月1日0:00更新

さがみはら南区版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2023年12月7日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook