神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS

大船渡で"拓本" 30tの津波石 御園・山田さん グリーンホールに展示(11日・12日)

公開:2011年11月3日

  • LINE
  • hatena
展示は11日が10時から19時、12日は18時まで。入場無料
展示は11日が10時から19時、12日は18時まで。入場無料

 東日本大震災によって蘇る、約80年前の津波の記憶――。今年6月に岩手県大船渡市三陸町で発見された、過去の大津波の出来事を記す「津波石」が拓本となって、今月11日(土)と12日(日)、グリーンホール相模大野に展示される。

─・─・─・─・─・─・

 拓本とは「石碑の碑面などを原寸大で和紙に摺り移す」こと。今回拓本採取に現地へ赴いたのは、南区御園在住の山田真也さん(=写真)。「相模原と友好関係にある大船渡市でかつて起こった地震と津波を物語る貴重な遺産」と話している。

 この津波石は、天地3・7m、左右3・1mの大きさを誇る巨大な花崗岩。正面には『津波記念石』と文字が刻まれている。昭和三陸津波(昭和8年)で約200m先の海岸から打ち上げられたもので、『重量八千貫』(約30トン)という刻印も。この自然石はこうした由来が刻まれた後、長い年月の間忘れ去られ、昭和50年代の道路工事の際にはとうとう埋められてしまったそう。しかし、奇(く)しくも今回の大震災で決壊したアスファルトの亀裂から顔を出し、再び日の目を見ることとなった。

 この事実を新聞記事で知った郷土史家の山田さんは相模原市を通じて、拓本採取を依頼。先月中旬、巨大石と”格闘”をしてきた。ある大学教授は「これほどのものは見たことない。おそらく日本一大きな津波記念石では」と話していたそうだ。山田さんは「展示を通じて現地の歴史を知る、文化的な交流が生まれれば」と期待を寄せている。

 なお、今回の展示は第62回相模原市民文化祭「合同展」の一環として行われる。
 

さがみはら南区版のトップニュース最新6

酒楽祭を初開催

相模大野北口商店会

酒楽祭を初開催

コリドーで5月26日

5月2日

障害者へ「合理的配慮」

障害者へ「合理的配慮」

民間義務化も周知に課題

5月2日

4日、5日に大凧まつり

4日、5日に大凧まつり

本番向け、準備着々

4月25日

20%還元 6月3日開始

相模原市

20%還元 6月3日開始

スマホ苦手派に説明会も

4月25日

市内全区で上昇率拡大

地価公示

市内全区で上昇率拡大

リニアと駅近で住宅需要増

4月18日

介護者居場所に自宅開放

相模台モンステラ

介護者居場所に自宅開放

県から表彰

4月18日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 4月6日0:00更新

  • 1月19日0:00更新

  • 12月1日0:00更新

さがみはら南区版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年5月2日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook