粘着製品の加工、開発を行う大協技研工業株式会社(南区相南/大山康夫社長=写真)では、このほど自社オリジナル商品『アイビーキャッチャーLタイプ』を発表した。主に食品製造工場などでの使用を目的とし、廊下や階段のコーナー部分に取り付け堆積ゴミを再浮遊させないようにする働きを持つ。またニーズに合わせた長さで使用できる上、L字に折り曲げた状態で製品化されており、このひと手間が、実は”ありそうでなかった”業界初の画期的技術。この使用者側に立った開発が成せるのも、すべて同社の現場主義に由来している。
すべては現場から
「まず先方の所へ。そこで話を聞き持ち帰る。この精神は社員に根付いています」と担当者。このLが生まれたのも現場だった。「食品工場では、衛生管理が最優先課題。髪の毛一本が命取りになる」。この声が製品開発のヒントに。『L』は独自の粘着力でキャッチし、一度取り付ければ、約2週間〜1か月は持つという。
この現場精神は、創業当初からの大山社長のモットー。昭和61年、夫人と2人で起こした企業は座間、沖縄のほか、フィリピン、タイまで広がった。「社員の声を社内で発信していける環境づくりを大事にしています」。工場の屋上には、社員の家族、顧客とのコミュニケーションの場として”フットサル場”を併設。社内行事も定期開催され、積極性や働きやすさを大事にしている。
今回のLのようなクリーンルーム関連製品以外にも、様ざまな片面、両面粘着テープや、農作業の現場で使用される「アグリ製品」など活躍の分野も幅広い。これからも、あらゆる場面の課題解決の糸口のために、粘着のアイデアを世の中に広めていく。
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