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求められる訪問診療 黒河内病院も開始

公開:2013年6月20日

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 例え病気になっても病院でなく、自宅で療養したい――。近年、「在宅での医療サービス」の需要が高まっている。この4月から、南区豊町の医療法人黒河内(くろこうち)病院(黒河内三郎理事長)が訪問診療を開始した。市内ではすでに4病院(急性期病院)が訪問診療を行っており、(緑区3、中央区1/平成25年度4月現在)黒河内病院は南区初となる。

 訪問診療とは、「診療を定期的に受ける必要があるが、身体的な理由などで通院が難しい」患者の自宅に医師が出向き、診察や治療を行う行為。在宅希望には様ざまな理由が挙げられる。”いつまでも我が家で暮らしたい”という患者の純粋な願望。加えて、経済的な面での老人ホーム等への入所の難しさや、病床に限りがあるという課題などもあり、訪問診療のニーズは増えている。「僕だっていざそんな時がくれば、出来れば自宅にいたいと思う。いつも診てもらっていた医師の訪問ならより安心ですからね。市民の需要に応えるべく、どうしても始めたかった」と黒河内理事長は立ち上げへの思いを話す。

「横になって待っていられる」

 また急性期一般病院として黒河内病院が行う訪問診療の”強み”として、院内にベッドや付属する介護老人保健施設を持っていることをあげ、在宅で診られなくなった際なども対応でき、そういった面からも患者は安心してサービスを受けられるという。

 現在、内科医と看護師がチームを組み、南区内を中心に市内を訪問。立ち上げの準備期間としていた3月当初は患者2人から開始し、現在徐々に要望が増えているという。

医師・看護師ペアで対応

 南区相模大野のAさん(85歳・一人暮らし)は、高血圧とめまい症で、通院と長時間の待合時間に耐えられず診察に来られない状況が続いていた。そんな中、同病院の訪問診療の話を聞いた。在宅なら「先生が家まで来てくれるので安心。横になって待っていられます」とAさん。相談の上、「訪問診療」を受けることにしたという。

 診察にあたる内科医師は、病院での通常勤務に加えて訪問を行う。「もともと病院に来ていただいていた患者さんからの要望も有り、ご本人もそのご家族も喜んでくださっているようです」と担当医師(=写真右)。また同行する担当看護師(同左)は、「訪問看護ステーションとも連携が取れているので、今のところ戸惑いもなく進められている」と話す。

 黒河内理事長は今後の展望として「ゆくゆくは、『訪問診療』を部署として立ち上げ、専属の医師を置くなど充実させていきたい。これからも市民への医療サービス充実のに努めたい」と話している。

 同院の訪問診療に関する問合せなど詳細は【電話】042・742・0211看護部長・山口さんへ。
 

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