江藤総監督が講演 慶應大学 相模原三田会総会で
市内在住・在勤の慶應義塾大学卒業生らの集まり「相模原三田会」(原幹朗会長)の平成26年度総会が6月21日、南区相模大野で開かれ、同大学野球部総監督の江藤省三さんが講演を行った=左写真。
同会は今年創立21年。毎年総会には大学関係者らを招き、講演を開いている。今回は、今年6月に東京六大学野球春季リーグ戦で6季ぶりの優勝にチームを導いたばかりの江藤さんが登壇。約1時間にわたり野球部でのエピソードなどを披露した。
「本物を見せてやろう」
同大学OBである江藤さんは1960年代から2000年代にかけてプロ野球で選手、コーチとして活躍。09年、プロ野球出身者として初めて同大学野球部の監督に就任した。「はじめは『アマはわからない』と断ったが、大学から『どうしても勝ちたい』と説得されて。それなら『本物を見せてやろう』と引き受けました」
就任当時、部には200人近い部員がいた。「全員に理解をしてもらうのは不可能」と判断し、「自分が機関車のように突っ走る」と決めたそう。「プロは勝てば輪ができていく。アマは先に輪を作ることが大切」という考えがあった。
1年目の冬、2時間かけて1000本スイング(素振り)をさせた。およそ7秒に1回。振り終わると、選手の体から湯気が出ており、みんな仰向けになって倒れたそう。「あの達成感はじめてだったようです。全員が勝利という同じ目標へ向かいだした」
チームは10年春のリーグ戦で11季ぶりの春季優勝をするなど、13年11月まで(監督任期満了)に2度のリーグ制覇を成し遂げた。江藤さんは今年2月、監督代行としてチームに復帰した。
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