川柳・水野さんが”超”入門書 ターゲットは50歳代 発想法などわかりやすく
全編書き下ろし 「読めば詠みたくなる」投句コーナーでおなじみ
本紙投句コーナー「タケシの万能川柳」選者で、コピーライターの水野タケシさん(49)=南区相模台在住=が24日、初の「川柳入門書」を出版した。
書名は「これから始める俳句・川柳 いちばんやさしい入門書」(池田書店)。俳人・神野(こうの)紗希さんとの共著。神野さんが俳句を、水野さんが川柳部門を担当した。内容は、「川柳と俳句の違い」「川柳作家と俳句作家の違い」「川柳の発想法」など。全128ページ、定価1250円(税別)。
「川柳などは定年後、60歳を過ぎてから始める人が多い。この本はその前に読んでもらいたい。早く始めた方が長く楽しめますよ」と水野さん。通常このような入門書は伝統ある団体(グループ)が主体となったり、団体の長が監修のみを請けおったりすることが多いそう。今回は出版社が「50歳代をターゲットにした入門書」を企画。そこで、若く実力があり、”新しい人”ということで水野さんに白羽の矢が立った。水野さんは今年4月に打診され、3カ月をかけ、原稿を書き下ろした。
参考書のよう
一般的な入門書が教科書であるなら、この著書はわかりやすい参考書のよう。「私自身20代の頃、(明治の人が書いたような)川柳の入門書を読んであまり興味がわかず、俳句の道にむかったこともあります(その後、川柳に戻る)」。全国で俳句に興ずる人は約200万人いるそう。それに対し短歌・川柳は合わせて30万人。しかし、潜在的に川柳を詠んでいる人は”俳句人口”より多いという。「川柳に関心がない人が読んでも面白いと思える内容です。『こんなんでいいんだあ』と思ってもらえたら」。本の中には「ウルトラマン」「合コン」「ドンペリ」などのゆるめのキーワードも登場。また「社長」というキーワードをもとに、「社長が居酒屋に忘れてきたカツラを取りに行かされた」というエピソードを創作し、そこから五七五にまとめる例などを記載している。
まずは一句
「一句作るとすぐその次もできます。なので、この本で最初の一歩の背中を押すことができれば。作ることが習慣になるでしょう。みんな『私(が作るもの)はつまらない』という壁があるんです」と水野さん。なお、本紙で連載中の「タケシの万能川柳」については、「川柳は着眼点が命。選句は上手かそうでないかより、新鮮さ、勢い、リアリティなどに主眼を置いています」とのこと。ちなみに取材中(7月23日、中国「チキン」報道の真っただ中)、水野さんに詠んでもらった一句は「抵抗力 つけたく食べる 中国産」。時事ネタにひねりを加えたブラックユーモアな作品だ。
書籍に関する問い合わせは池田書店【電話】03・3267・6821へ。
【プレゼント】この入門書(サイン入り))を本紙読者2名にプレゼント。希望の人はハガキで応募を。住所、氏名、本紙で関心をもった記事、水野さんへのメッセージを明記の上、〒252-0239相模原市中央区中央2の6の4タウンニュース水野さん係りへ。締め切りは8月7日(木)。当選者の発表は発送をもって。
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