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ウルトラマラソン関家さん(磯部) 広島-長崎 1人完走に挑戦 423Kmの道のり  8月6日から9日にかけて

公開:2014年7月31日

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平和を願い

 南区磯部在住のウルトラマラソンランナー、関家(せきや)良一(りょういち)さん(星工業勤務)が8月6日から9日にかけて行われる「広島長崎リレーマラソン」に出場する(同実行委員会主催)。関家さんの出場は今回が初めて。

 このマラソンは、「核兵器のない平和な世界の実現」を願い開催されるもので、広島県広島市の原爆ドームをスタートし、長崎県長崎市の長崎原爆落下中心地公園をゴールとする。広島の原爆投下時間(6日午前8時15分)に黙祷をささげてから出発し、長崎の投下時間(9日午前11時2分)までの到着をめざす(大会規定は11時)。総距離は約423Km。今回は12組が参加する。

 リレーマラソンとして実施されるが、関家さんは1人での挑戦(15人で挑むチームもある)。「気力が勝負。猛暑日だろうし、ゲリラ豪雨もあるかもしれない。何が起こるかわからない。今までのキャリアのすべてをつぎ込みたい」と関家さんは意気込む。

「自分がやらないと」

 今回出場を決めた理由について関家さんは「ある程度記録は作ってきた。これからは恩返しをしていければ」と話す。

 「世界では結局、戦争が終わることがない。自分が走ったからといってどうなるわけではないけど。でも自分が走ることで、フェイスブックでは世界中から応援が集まる。マラソンが注目される。とにかく今自分ができることをしたい」。大会は今回で10回を数えるが、これまで制限時間の74時間以内に1人で完走したランナーはいないそう。「『自分がやらないと』、という思いもある」。関家さんは車で移動する知人のサポートを受け走る。

 「痛い」「気持ち悪い」は当然の世界。これまで100Km、48時間走など、数々の過酷な超長距離マラソンを経験してきた関家さん。アメリカで気温50度の中を走ったこともあった。「でもカラッとしているので、汗もすぐ乾きました」。今回の敵は”日本の暑さ”。日中はもちろん、夜もさほど気温が下がらないことが予想される。

 74時間で423Km。平均時速6Kmでいけばゴールできる計算だ。「なので時速10Kmを超えないよう調整して走りたい。あえて暑さと戦わない。完走しないと今回はまったく意味がないので」。幹線道路沿いを走るので排気ガスによる体調不良も心配される。色々な障壁がある。「生半可な気持ちでは挑戦できない。走り終えたあと、このマラソンに参加した本当の意味がわかるはず。それが楽しみ」

走るとは?

 25歳のとき本格的にマラソンをはじめた関家さん。走ることで、「まわりへの感謝」の気持ちが強くなったそう。「家族の応援、職場の理解があり、大会を運営する人がいて、初めて走ることができる」。走り終わった後はいつもありがたみを実感する。また、走ることは「修行」とも。「課せられるから見えてくるものがある」。このマラソンの後には、市民にむけた報告会も企画している。

 「一人で走るけど、『次世代にたすきをつなぐ』という意味ではリレー」。今回のマラソンの様子は関家さんのフェイスブックで随時更新していく予定だ。 

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