地域環境の美化に関し特に顕著な功績があった団体・個人について環境大臣が表彰する「地域環境美化功績者表彰」の表彰式が6月13日に都内で行われた。今年度は60件の表彰があり、県内から8件、市内からは上鶴間本町在住の堤正企さん(79)と相南在住の飯原雪男さん(88)が受賞し、昨年に続き区内からの選出となった。
根っからの綺麗好き
横浜市で生まれ育った堤さんが上鶴間本町に転居したのは、1961年のこと。当時、自宅前の麦畑が荒れ野原となっており、「自分の子どもが遊べる場所を」と草刈りを思い立ったのが清掃活動のきっかけだった。
その後、麦畑だった土地は市に移管され、谷口第6子ども広場となったあとも、堤さんは自発的に清掃活動を続けてきた。「もともと草花に触れることや、庭づくりをするのが好きだった。あと、汚れているのが大嫌いなんです」と笑う堤さん。広場を使わせてもらうことへの感謝の気持ちと、「子どもが安全に使えるように」との想いを常に抱いてきたという。
広場は地域のお祭りやどんど焼き、バーベキューなどで賑わう場所となり、自宅から見える風景も様変わりした。今でも週1回は広場の見回りをし、草が生えていたらすぐに刈り取る。「健康管理のためにも、体が動くうちは続けたい」と話した。
自分にできることを
時を同じく1961年に相南に転居してきた飯原さんは、厚木市出身。タクシードライバーとして働いていたが、自治会や老人会に入ったことがきっかけで清掃活動を始めた。相南地区での定期的な花の植栽と水やり、また、地域住民の憩いの場となっている松が枝公園の環境美化に長年にわたって貢献してきたことが評価された形となった。
「まさか私が、という思い。自治会、老人会のメンバーのおかげです。自分にできることを、みんなと楽しくやってきただけなんです」と受賞には恐縮した様子だった。現在は毎月第2日曜日に公園の清掃活動に参加している。取材当日の6月15日に88歳の誕生日を迎え、「自分の体と相談しながら、これからも健康第一でやっていきたい」と話した。
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