女子サッカー・なでしこリーグ1部の最終節が11月3日に開催され、地元チームのノジマステラ神奈川相模原は相模原ギオンスタジアムで浦和レッドダイヤモンズレディースと対戦した。結果は2対4で敗れたが、今季のリーグ戦を10チーム中3位で終え、試合終了後のセレモニーでは菅野将晃監督と吉見夏稀主将から感謝の言葉が述べられた。
最終節は激しい攻防に
前節までの結果により、ノジマは今季の3位が確定していたが、試合では激しい攻防が繰り広げられた。浦和に先制された後の前半32分、鮮やかなパス交換から大野忍選手があげた浮き球に、南野亜里沙選手が反応し、ヘディングで同点ゴールを決める。後半立ち上がりの3分には、「今日は左足の感触がよかったので、思い切って打った」という田中陽子選手のミドルシュートが豪快にネットを揺らし、会場は大きな歓声に包まれた。
しかし、ここから浦和の猛反撃が始まる。後半7分、25分のゴールで逆転を許すと、終了間際にも追加点。試合は2対4で終了した。
来季は優勝争いを
試合後に行われたホーム最終戦セレモニーでは、選手・スタッフ共に充実した表情を見せた。菅野監督は「創設以来最高の3位という成績を残すことができた。来季も続けて上位に進出し、優勝争いに加われるよう力をつけていきたい」と話した。吉見夏稀主将は「チームとして変革の年と宣言していたので、結果が出せてホッとしている。チームメイト、サポーターに感謝したい」と締めくくった。
南野選手が2桁得点
最終節のゴールで南野選手が今季10得点とし、得点ランキング2位で終えた。南野選手は「2桁得点は目標にしていたので嬉しい。これからもチームの勝利に貢献していきたい」と話した。
この日は昨季で現役を引退した尾山沙希さんらOGもスタジアムを訪れた。尾山さんは「結果は残念だが、皆が頑張っている姿を見られてよかった」と笑顔を見せた。
昨季8位から躍進
創設7年目、1部リーグ挑戦2年目の今季、ノジマは昨季開幕前から掲げる「5位以内の上位進出」という目標を達成。昨季の8位から3位へと大幅に順位を上げた。
サポーターからは「すごい」「正直嬉しい」「応援していて楽しい」といった喜びの声があがる。
新戦力が活躍
さらに「新戦力の活躍が素晴らしかった」という声も多い。久野吹雪、松原有沙、田中萌(めばえ)、大野忍の4選手は、年間を通して先発し、攻守にわたってチームを支えた。
集客面では、J3リーグSC相模原との同日開催となった第5節の1828人が最高となった。2千人動員に向け、ノジマの山内渉代表は「女子サッカーを地域の文化にするため、さらに興味を持って頂く方法を模索していく」と課題を話す。
上位には未勝利
着実な進化を続けるノジマだが、1位の日テレ・ベレーザ、2位のINAC神戸レオネッサという強豪チームにはいまだ公式戦で勝利がない。上位との力の差を縮めることが、来季優勝争いに加わるための必須条件だ。
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