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相模原市南消防署 独自の消防機器を開発 傷病者のプライバシーを保護

社会

公開:2019年6月6日

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ストレッチャーに装着して使用するプライバシー保護カバー
ストレッチャーに装着して使用するプライバシー保護カバー

 スマートフォンなどの普及により、事件や事故が起きるたびSNSや動画サイトに画像等が投稿される昨今。消防隊員は、傷病者のプライバシー保護にも配慮して活動せざるを得ない状況となっている。そこで相模原市南消防署では、救急活動に支障なく効果的にプライバシー保護を行い、傷病者に安心感を与えることができる対策を検討。昨年7月、救急隊が独自に消防機器『ストレッチャー用プライバシー保護カバー』を開発した。

 これは搬送時に使用するストレッチャーに装着するもので、顔面部を中心に覆い隠すことにより、公共の場において傷病者のプライバシーを保護することができる。コンパクトに収納が可能で、寝た状態や座っている状態にも対応。カバー使用時も救急隊が観察や処置を行えるなど多様な機能を有している。今年5月には出動現場で実際に活用し、実用性の検証も実施された。

 同署では機器の開発過程や概要を論文にまとめ、一般財団法人全国消防協会主催の「平成30年度消防機器の改良及び開発並びに消防に関する論文」機器部門に応募。厳正な審査の上、相模原市としても初となる「優賞」を獲得した。

 開発に携わったのが南署救急隊の大田貴広さん。救急出動の度にプライバシー保護の重要性を実感していたという大田さんは、家にあったベビーカーからストレッチャー用のカバーを思いつき、ホームセンターなどに通い自作したという。「傷病者を身体的にも精神的にも保護することが重要。ぜひ全国にも広がってほしい」と話している。

開発に携わった南消防署救急隊員の大田貴広さん(中央)を囲む三澤誠消防司令長(左)横田明文署長(右)
開発に携わった南消防署救急隊員の大田貴広さん(中央)を囲む三澤誠消防司令長(左)横田明文署長(右)

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