東林みなみ公園に面した自治会法人南自治会館(東林間)のベランダが色鮮やかに彩られ、公園で遊ぶ人や道行く人の目を楽しませている。庇の下に吊り下げられた鮮やかな色彩の正体はたくさんの折り鶴。その数は2月11日時点で2500羽を越えている。
発起人は同自治会の浅田直芳会長(76)。新型コロナウイルス感染症の影響で、昨年から自治会の活動はほぼ休止に。地域の人々が楽しみにする盆踊りなども中止となったことから、「皆で何かをできないか」と、ずっと思案していた。
そこで思い付いたのが「コロナウイルスの収束を願う」千羽鶴の制作。上鶴間小学校「見守り隊」のボランティアとしても活動する浅田会長。毎朝、登校の際に顔を合わせる児童たちに話をし、協力を呼び掛けた。すると次々と「やりたい」の声が上がり、12人から折り鶴が届けられた。さらに近隣にも活動が広がったため、いつでも入れられるようにと、自治会館に「折り鶴ポスト」も設置した。
集まった折り鶴は浅田会長自ら繋ぎあわせて展示。その下には送ってくれた人の名札も付けた。折り鶴を届けてくれた児童には、会長が自腹で記念品を贈ったという。
浅田会長は「飾られた千羽鶴を見た児童たちが喜んでくれたのが一番うれしい。皆さんの温かい気持ちがこもっているので、掲示が終わった後も保存して、盆踊りや御神輿などに活用していきたい」と話している。
募集は緊急事態宣言が解除されるまで続けていく予定だ。
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