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「がん患者の声、聞いて」 ふくろうの会が体験文集

社会

公開:2021年4月1日

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完成した文集を手にする高橋代表
完成した文集を手にする高橋代表

 ユニコムプラザさがみはら(相模大野)で活動する「がん患者・家族語り合い ふくろうの会」(高橋ゆかり代表)がこのほど、会員の体験をまとめた文集を発行した。「患者や家族、遺族の声を聞いて、何か一つでも参考にしていただいたり、力になれたら」との思いから、希望者への配布も行っている。

 ふくろうの会は、北里大学病院や他の病院・施設などで活動していた患者と遺族が有志で集まり、2019年に相模原市公認の登録団体として設立された。病院などは駅から遠いことが多く、患者が集まるのに不便だったこともあり、相模大野駅前にあるユニコムプラザさがみはらを活動拠点とすることにした。「相模原に患者や家族が集まれる居場所を作りたかった」と設立時から代表を務める高橋さんは語る。4人でスタートした会は現在8人。毎月1回定例会を開き、話し合いの場を持っている。

 話す内容も様々だ。体験談や病状、治療に関する意見交換はもちろん、生活や仕事における困りごと、さらにお金にまつわる問題などもざっくばらんに話し合える雰囲気がある。高橋さんは「自らの体験が誰かに役に立ったり、励みになると思うと、皆が素直に話をしてくれる」と話す。

実情伝えたい

 高橋さん自身も3つのがんを経験しているがん患者。2003年に子宮がん、10年に舌がん、18年に乳がんとなり、人生の3分の1以上をがんと過ごしてきた。その中で、がん罹患者が増加し続けているにも関わらず、患者の実情や声が世間に届いていないと感じることもあったという。がんだと分かると、言葉のかけ方が分からないのか疎遠になってしまう人もいたそうだ。

 そういった思いもあり、昨年の緊急事態宣言下で会合が開けない際、「会で話している私たちの声を文集にまとめたらどうか」と会員に提案。賛同を得て制作がスタートした。50代から70代の6人から寄せられた体験記は、書式も書き方も様々。中には16枚におよぶ手書きの原稿用紙もそのまま収められている。会員からも『書いてよかった』『文章にすることで、気持ちが整理された』といった声も聞かれたという。

 「それぞれの体験記から感じられることも多いはず。ぜひ多くの人に読んでほしい」と高橋さん。第二集以降の発行にも意欲を見せている。

 文集の希望者は、高橋代表【携帯電話】090・3069・2835へ問合せを。同会では患者・家族の参加も募集している。

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