女性の人権・地位向上をめざす奉仕団体「国際ソロプチミスト相模」は6月8日、経済的理由などで生理用品の購入が困難な人を支援するため市へナプキンを寄贈した。
新型コロナ感染拡大の影響を含めた経済的な理由などから、生理用品が十分に購入できない「生理の貧困」が社会問題となっている。県は6月から、県立学校12校の女子トイレに生理用品を設置し、ニーズや現状を把握するモデル事業を開始。他自治体でも川崎市や横須賀市、藤沢市などで配布が行われている。
相模原市でも対策について検討を進める中で今年春頃、市職員と国際ソロプチミスト相模との対話でこの問題が話題になり、同団体が支援の意向を示していた。
今回寄贈したのは生理用ナプキン720セット(1セットは普通の日用30個・夜用12個)。同日、同団体の本間セツ会長と黒川好美副会長、岩本一枝プログラム委員会委員長(役職はいずれも取材日時点)が市役所を訪れ、本村賢太郎市長へ目録を渡した。本間会長は「生理用品が買えないという報道に驚いた。女性としてなんとかできないかと思っていたところに市とのお話があった。少しでも世の中のお役に立てれば」と話した。
市は6月14日から各区の子育て支援センター(緑区は2カ所)、ソレイユさがみ、青少年学習センター、ユニコムプラザさがみはらの7カ所で希望者に対し生理用品を無料配布している。原則1人1セットでなくなり次第終了。配布場所窓口に設置するカードを職員へ提示する。市人権・男女共同参画課は「なるべくエコバッグなどの持参を」と呼びかけている。問合せは同課【電話】042・769・8205。
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