藤沢税務署署長に就任した 正治(しょうじ)文人(ふみと)さん 59歳
税務の仕事は天命
○…茅ヶ崎市・藤沢市・寒川町を管轄する藤沢税務署の署長に先ごろ就任。「『適正公平な課税・徴収の実現』をモットーに、e―Taxの普及など納税サービスの充実を図っていきたい」と意気込む。東京局内で3番目に個人納税者数が多く、約13万人を抱える同署。署長という重責に「これまでの経験を活かしたい。身の引き締まる思い」と襟を正す。
○…広島県世羅郡生まれ。小中高とのどかな田舎町で過ごし、大学進学を機に上京。町役場に勤めていた父親の背中を見て育ったこともあり、公務員になることに迷いはなかった。「親から『石の上にも3年。嫌なことがあっても3年間は辞めないで我慢しなさい』と言われ、我慢しながら37年経ちました」と苦笑いを見せるも、表情は清々しい。
○…徴収事務を25年、大和税務署副署長、川崎南税務署署長などを経て、藤沢税務署へ。藤沢署での勤務は初めてだが、「山あり、海ありで、商工農のバランスが取れたまち。早く管内のことを覚えていきたい」と張り切る。税務署は3年に1度は転勤がある職場。「一緒に働くことになった仲間とは、一期一会を大切に、明るく規律正しい職場にしていきたい」と職員を牽引していく。
○…若い頃に始めたゴルフが休日の楽しみ。「気の置けない仲間と、スコアに固執することなくするゴルフは最高」と楽しんでいる。健康にも気を遣っており、グラフダイエットでは10キロ減に成功。ウォーキングで体重コントロールをしてきたが「最近、飲む機会が増えてお腹周りが…」と気にする仕草に、親しみやすさを感じる。
○…「ただしくおさめる」と書く「正治」という名字と、くしくも確定申告初日に当たる2月16日の誕生日。「今となってみれば、税務の仕事に就くべくして就いたのかな」と天命を全うする。川崎市在住。
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